1976(昭和51)年4月19日(月)
PM7:45 フジ スター千一夜
「デビュー5年目の春」と言うタイトルがついてた。
待っていたんです。この日を・・・だって今までマコがデビューしてから私が覚えてるのでは、たった2回くらいしか出ていなかったから。
それもホリプロの歌手たくさんとか、山口百恵と一緒とかだったんで、マコ一人って事が無くて残念だったので。
今日はやっと念願かなってやっとマコ一家の登場です。
最初に「せんせい」をワンコーラス歌って、それから司会の関口宏さんが出てきて「この歌はやっぱりいい歌ですね」って。
そしたらマコは「今でもこの歌が一番好きです」ってはっきり答えてた。やっぱり忘れたくても忘れられない歌なんでしょうね。
そして「ひばりさんのように息の長い歌手になりたい」と言って、これから先の事を聞かれた。
マコは、はっきりとしっかりした口調で「私は大学には行きません」と答えたのです。
なんでも中学生の頃は絶対に大学まで行きたいと考えていたけど、今はそんな自分の考えが甘いんじゃないかと思ったんですって。
やっぱり両立は大変だもんね~~~。
それで歌ひとすじで頑張りたいんだって、「高校3年になれました」と言った後、必ず「おかげさまで」と言うんです。
マコ自身の努力でここまで来たのに、なんて謙虚なんでしょう。
そんな事を言ってるマコは、ものすごく大人っぽくてしっかりしてた。
自分と言うものと歌に対する気持ちを真剣に考えているみたい。えらいなぁ・・・とても私より一つ上だなんて思えない。
「おばさん」はツーコーラス歌った。
それが終わってから、マコのお父さんとお母さんが来ていてたくさんおしゃべりをした。
関口さんにどっち似ですか?って聞かれて、マコのお母さん「お父さん似でしょう」と言ったの。それに性格もやっぱりお父さん似で短気なんだって。
これは意外だなぁと思った。短気だなんてマコを見てて思えないから。
家ではすぐにお母さんとケンカするとか。それでお父さんに叱られるからふたりでコソコソと逃げ出すんですって。
マコは一人っ子だからお母さんの事を姉妹みたいに思って、どんな事でも話すそうです。
お父さんの事は、「やっぱり恐いです」なんて言ってました。
マコのお父さんが言うには、マコんちは「明るさをもっとうにしてる」んだそうで。今日は話しててすごく楽しい雰囲気だった。
それにしてもマコの両親が恋愛結婚だとは知らなかった。
お母さんが言うには、おかあさんのお母さん(マコのおばあちゃん)が、お父さんの事をすごく気に入っちゃって結婚したと言っていた。
お母さんは体がすごく弱くって、本当ならマコはこの世に生まれていなかったかもしれないと語ってた。
そんな話、初めて聞いたとマコは言っていた。
マコの家族って素敵だなぁ。なんかとってもあたたかくて、親子と言うより友達みたいで。
それからものまねの事も出て、小さい頃からよく歌っていたからと言った。
特に園まりさんのものまねをよくやっていたんですって。
これからは、演歌だけではなくてフォークやポップスもうたいたいんですって。それにロックも大好きだったとは驚き!
ようするに歌なら何でも好きだんだって。
今日の衣装は、紺色の大人っぽいブラウスに真白のミディ丈のフレアースカート。そしてスカーフをネクタイ風に結んでいた。
(注:当時高校生だった私が書いた文章をほぼそのまま書き起こしてます)
この番組って、たった15分だったのよね。しかもCMが入るし…
でもなかなか充実した内容だった。
「スター千一夜」を昌子ちゃんがデビューしてから全部見たわけじゃないので、途中が不明です。
なにせ昭和48年ごろはテレビをほとんど見ていなかったので。(兄が大学受験だった為、NHKのニュース以外見せてもらえなかった)