ランドを読んだ。
テーマがありすぎて、そしてあらすじがすべてネタバレになるので説明しない。
昨日娘のスイミングスクールを待っている間にほぼ読んで、残りを今日読みきった。
まあでも、不老不死と群衆心理が太い柱だった気がする。
私が若ければ、色々小さな反論もあったのかもしれないけど、年取って作者の言わんとするところはわかる気がする。
世の中で生きていくことの難しさ、生き辛さを抱えてみな年を取っていくわけで。
それを感じない人なんていない。
それでも不器用に、その人の生き方をするしかないわけ。
そうやって日々過ごして、めんどくささも越えて、辛さも越えて、どんどん年取ってさ、最後には怖いものなんてなくなる。
人間は個であるのか?それとも自然の一部分であるのか?
普段は個を意識して生きて、人間の力では抗えない自然の猛威(今回のコロナもそうだけど)を目の当たりにして俯瞰するようになるのだろうと思う。
不公平であること、それでも耐えねばならないこと、さらには死ぬこと、、、それすらもだんだんと年を取って気にならなくなる。
私は困難を抱えて学校に通っている人に是非ランドを読んでほしいと思う。
このランドという漫画は俯瞰と狭視野を繰り返し、また俯瞰と仰視を繰り返す。
少しのきっかけで瞬間的に強烈に変わる群衆心理にとまどい、悩み、苦しんでいるのならきっとこの漫画で感じるものがあると思う。
これを読めばなにかの解決の糸口になる訳じゃないけど、これをきっかけにもっと沢山本を読んで視野を広げるのも悪くないと思うからだ。
目を背ける目的でも良い。
そんな時こそ本を読んでほしい。
違った角度なんて誰でも持てるし、
若いときは夢中になれるものがある人が何より強い。