いつか教えて貰った大地の誕生。
曇天と荒れ狂う海。
やがて雷鳴が轟き、波がうねりだす。
厚い雲が海と呼応し、それらを繋ぐ竜巻が発生する。
雲は海水を吸い上げ、海は曇天を飲み込む。
雷は天と地を行き交う。
これが混沌だ。
そして混沌から誕生したのが、大地である。
混沌から誕生した大地は、しかし、山である。
今度は、海は山を削ろうと波で襲い、山は海を埋めようとその身を切り崩し、形を変えていく。
何時までも終わらぬと思われたその争いの手を止めたのが、その中間に誕生した平らで肥沃な大地である。
さあ、種をまこう。
これは神話の物語ではない。
世界の話だ。
あなたは世界だ。
その、埋もれた中の種は創る。
全て、あなただ。
エピソードからルーツへ。
そして私は世界を創ろう。