病気 | 歌舞伎町 Since you... 美波 玲の「れいログ」

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歌舞伎町シンスユーで働くホスト 美波 玲 の悪い意味で期待を裏切るblog

UREYYYYY


貧弱!貧弱ゥ!


なんかみんな風邪をひいてるらしい


知ってるだけで二人いるだぜ




まぁそんなことはおいといて


なんか心配されててうらやましい


なんで普段は体が弱いのに、こういうときは風邪ひかねーんだよ




心配されてーよ







朝から体がだるい、どうやら熱もあるようだ


小さい頃から何度も体験したことがあるこの感覚


たぶんこれは…、そう、風邪だ


「あー、今日は仕事休むか…。」


けだるい体をなんとか起こし、職場に電話をする


「………………………はい、お願いします。」


電話を終えると安心からだろうか、眠気が襲ってきた


ピンポーン


「…ん、誰だ?」


どれだけの時間がたったのだろう


インターホンの音で僕は目を覚ました


眠たい目をこすりながら時計を見る


時計の針は午後六時を指していた


「ゲホッゲホ、はい…」


「あたしよ、あーたーしー」


聞きなれた声だ


幼馴染、かつ職場まで一緒の…


あいつだ


「…なんだよ」


「なんだよとはなによー!風邪ひいたっていうから看病しにきたんじゃない!」


看病なんだか冷やかしなんだか…


まぁ来てくれたからには開けないわけにもいくまい


ガチャ


鍵をあけると勢いよくドアが開いた

「おじゃましまーす!」


「冷やかしならすぐ帰れよー、こっちはマジで具合悪いんだからな。」


具合が悪いながらもいつもの軽口をたたく


「ひどい!これでも本当に心配…したんだから…。」


「そっ…か、悪かったな…。」


二人の間に気まずい空気が流れる


「おなか…減ったでしょ?」


「…うん。」


「お粥、つくったげるね。」

そういうとあいつはキッチンにたった


「そういえば昔もあんたにお粥つくたげたことあったよね。」


「そんなこともあったな。俺、体弱かったからな。」


昔話にはながさく


どうやらお粥ができあがったらしい


「出来たよ、今そっちにもってくね!」


「おー、気をつけろよ。」


「わかってるってば!はい、どーぞ………きゃっ!」


「あつっ!!!」


「あっ!ごめん!」


「ほら、言わんこっちゃない!」


大部分は床にこぼれたらしいが、どうやら多少かかってしまったようだ


おなかが、ひりひりする


「すぐ手当するね。」


「おっ、おい!おまえどこさわってんだよ!」


「…。」


「あたし…、変だよね…。」


「???」


「看病しにきたはずなのに、あたしも病気みたい…。ずっと前から。」


「な、何言ってんだよ!?」


「あたしの恋の病、このお注射でなおしてください!」







UREYYYYY

おれは健康をやめるぞーッ! ジョジョーッ!!