こんばんは、零です。


FECを打って2日目です。
アメブロに慣れてないせいで、一回記事を保存したつもりが全消しになりました…_(:3」∠)_
今日一番の虚無顔してるかも…自業自得だが。
さて、昨日から「FEC◯日目」というタイトルの投稿記事がありますが、誤解のないよう先に断っておくとFECという抗がん剤は点滴で、病院の外来で点滴をして、あとは薬を貰ってお家に帰り3週間治療は休んで次回まで様子見をするという形になります。
だから毎日点滴してるわけじゃないよ!
貰ってくる薬も抗がん剤で出ると予想される副作用の吐き気止めだったり、便秘予防の下剤だったり、口内炎のお薬だったり、うがい薬だったりと補助的なものばかり。
こいつらをドバっと渡され
「それじゃまたね~、何かあったらいつでも病院に連絡してね~」
と、患者はあっさり身柄を解放されます。
その3週間の間、吐き気が出やすい期間、白血球の数が激減して風邪を引きやすくなる期間、そしていよいよ脱毛する期間…
と、患者にとってはそれなりに大変そうな複数の関門が待ち受けているのですが、
入院は副作用が余程重篤と見られなければないです。
セカチューの女の子みたいに無菌室に入って彼氏とシート越しにチューなんてドラマティックな展開もない(アレは白血病)。
入院も視野に入れて意気込んで購入したSurface pro3は今はほぼ艦これ専用タブレットです。
副作用が出ないタイプの人だともりもり食べて普通に仕事に行っちゃう人も居るようです。
初回の私はさすがにどう出るか分からなかったので大事を取って今週いっぱいはお休みを頂いたのですが、
2日目の今日は不安になるくらい吐き気がなかった。
食事量は今までとほとんど変わらず食べた。
食べ物の嗜好が、若干あったかい物から冷たい物にシフトしたかなという感じ。
母が作ってくれたそうめんが美味しくてつるっと食べてしまった。
そんなもんかなー?
このくらいなら、合わない精神科の薬の方がよっぽどキツいわ。
で、そんなに余裕なら今まで行く暇がなかった医療用ウィッグの専門美容室に行こうかという話になり
スヴェンソン
に行きました( ´ ▽ ` )ノ
こちらでは単にウィッグを販売するだけでなく、頭の変化に合わせたウィッグのサイズ調整や脱毛前後の髪の毛のケアやカットまで面倒を見てくれるところです。
ウィッグも日用品として身に付けることを前提に造られているので、とにかく自然さがポイント。
コスプレ用の耐熱人工毛機械編み仕上げ既製品とは値段も質も違う。
店員さんの説明を聞きながら母と相談して試着もいくつかして検討した末、
ロングタイプのウィッグを1つ購入しました。
結局セミオーダーで一番高いのになってしまった_(:3」∠)_
でも、着けてみたら本当快適。そしてヅラだと分からなさそうなくらい自然な人毛ミックス。
そして自分の今までのイメージに一番近い上に、地毛ではなかなか上手く巻けないカールも可愛くできてて…
つまりは惚れた:*:・( ̄∀ ̄)・:*:カワイイ
長く使う日用品なら、自分が気に入ったものがいいしね♪
それとここにきて趣味のコスプレの知識が若干活きて笑った。何でもやって無駄な事ってないもんですね…
こちらには後日、脱毛時に髪が絡まらないようにカットしてもらうことにしました。
抗がん剤の影響を受ける爪のケアやネイルもしてくれるそうだし、ワンストップで対応してくれて非常に助かります。
そして、それとは別にネットで評判のよかったNAVANAのボブウィッグを1つ通販で頼んでいたのですが、夕飯時に届きました。
普通に使うならこれで十分。ただし医療用ではないので悪しからずといった既製品です。スタイルはイメージ通りでした。
早速被ってみたら、その姿を見た母に
「木部さんみたい」
と言われたんですが、それは…ベッキーだし、褒めてる…よね?
参考:木部さん

そんなこんなで来るべき脱毛に備え、リラックスして準備することができた日でした。
点滴後、2日目の今の私の手はこんな状態。

左下にある、黒子のようなシミのような赤いポツっとした痕が針の痕です。
点滴を投与する前に、ここに刺した血管が炎症で火傷を起こして痛くなり、痕が残ったり引き攣れたりする可能性があると言われました。
刺した毛細血管は次第に細くなっていき、ダメになっていってしまうそうです。
その為、最初はできるだけ末端の手から取り、徐々に手首から腕へと刺す場所を変える。
私が左手からにしたのは、腫瘍があるのが左側なので、治療後のことも見越して先に左手から取って右手は生かしておきたいという意向からだそう。
入って来るだけで血管にそれだけのダメージを与える異物を体内に取り入れるのです。想像するだけでかなりキツかった。
「命の方が大事」「体の方が大事」
そう言われても、血管の一本だとしても犠牲は犠牲。体の一部であり、命の一部です。
今回は先生達が機転を利かせて生理食塩水をささっと流してくれたおかげからか、
点滴の落ちが良くて手に留まることもなかったからか、今のところは見た目に特に変化なしです。
医療の進歩のおかげでがんの治療も今では格段に技術が洗練されたけど、辛いものは辛い。
でも、まだ何かをはっきりと失ってない私にも、これから少しずつそういった事は起こって実感していくのだろうな。