いろんなタイプの主将がいると思いますが、彼女は、全てにおいて攻撃的。
それでいて、優しさも持ち合わせている。
彼女が主将に向いているかどうかは分からない。
でも彼女しか居ないと思った。
三年生の先輩が引退した直後、ちょうど選手たちの帰省中、福岡に住む彼女に直接電話をしました。
「四代目主将としてプレーでみんなを引っ張っていって欲しい」
その場で返事をくれました。
今でも覚えています。
〝絶対に勝つ〟という気持ちをプレーで表現してくれる。
彼女は賢いですから、一人で頑張っても勝てないことを理解しています。
チームみんなが同じ方向を向いて取り組んで行けるようにチームメイトと向き合ってくれています。
打撃も守備も走塁も攻撃的でありたい。
私の現役時代からの心情です。
先手必勝。
それを率先して見せてくれるのが彼女。
そんな選手はなかなか居ない。
でも今のチームの素晴らしいところは、四代目の団結力。
彼女たちの決意にブレがない。
目標を達成する為に全力を尽くせる選手たちばかりです。
それでも私は、彼女たちに厳しい言葉を投げかけるわけですが、、、
なぜならグラウンドでは、気持ちのぶつかり合いです。
思いのぶつかり合いだからです。
それをプレーで表現できるようにならなければいけません。
綺麗に打つことが、かっこよく見せることだけが良い選手じゃない。
強いチームじゃないんですよね。
見せかけでは勝てません。
彼女たちの闘争心をプレーで表現出来る様にしてやることが私の仕事。
なんとなくで終わらせたくないし、彼女たちもそんなことは望んではいない。
“上手くなりたい”、“勝ちたい”
選手たちの気持ちが伝わらなければ、私はノックを打つのを止めます。
たった一度の高校野球人生。
厳しさから逃げるなら楽しいだけの野球で結構。
大切な場面で物怖じしなくて済む、度胸のある選手を育てたい。
高校生活三年間、本校の練習メニューをこなせば吸収力バツグンの彼女たちなら必ず上達します。
一番伸び悩む選手は、、、
長くなるので書かないでおきましょう。
話がそれてしまいましたが、
今年のテーマである〝覚悟〟
両洋ナインの一員として選手全員が挑めるかが勝負です。
主将の覚悟、この背中を見て選手たちは熱いものを感じとっているはずです。