”じっくり「正しい貨幣観」①” | ☆恋する夫婦のROCKn' RIDE!☆

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バカ夫婦のおノロケ經世濟民ブログです♪

経世済民ダイスケさんからリブログ致しました<(_ _)>

 

【本題】━━━━━━━━━━━━━━━━

はい!年度末。新年度まで約2週間です。

フォローしてくださる方が増えたようですし、ここらで定期的に行ってる「正しい貨幣観」シリーズを始めます。

といっても、本ブログ読者の方はもちろん、新たな読者の方にとっても「当たり前の話」ばかりで退屈かもしれませんが…。

確認の意味も加えて、じっくりやっていこうかと思います。

 

では、まず予定(あくまで予定です)

①本日!「貨幣とは?」

②貨幣の歴史

③3つの金融イノベーション

④銀行預金という貨幣

⑤日銀当座預金という貨幣

⑥国債という貨幣

⑦お馴染み!国債発行のプロセス

と、今はこれぐらいの予定にしておきます。

できれば、正しい貨幣観から消費税とインボイス制度がいかに邪で悪魔的かを説明できるよう頑張ります❗️

 

では、本日のテーマ「貨幣とは?」

【貨幣とは】

貨幣とは貸借関係の記録、もしくは誰かの負債記録です。オシマイ…って、簡単すぎた💦でも一言で述べるなら本当に上記のようになります。

 

もう少し厳密に言いましょう

「貨幣とは、負債の一形式であり、経済において交換手段として用いられる特殊な負債」

こういえば実際のおカネのイメージに近づいたのでは?

 

【貨幣とは物々交換の末に誕生した⁉️】

昔、人々は物々交換により自分が生産したものと必要なものを物々交換で入手していました。

しかし物々交換は時に大変に不便な決済手段でした。

 

例えば、肉牛を生産している畜産農家が食パン一斤を欲しがってるとします。そこで、畜産農家は肉牛と、パン屋さんの食パン一斤を交換しようとしますが「食パン一斤に見合うだけの量の牛肉」と交換しなければなりません。

たまたまタイミング良く肉牛を解体直後に、食パン一斤に見合った牛肉が用意できればいいのですが、常にそういう訳にはいきません。

かといって畜産農家が「食パン一斤分の牛肉」を肉牛から切り取ると肉牛が死んでしまいます。

 

そこで、交換手段として「そのもの自体に価値があるモノ」つまり「交換用の商品」を物々交換の手段に加えました。例えば、塩、綺麗な小石、貝殻など…。ここでは石を「交換用の商品」としましょう。

 

これで畜産農家は肉牛1頭を解体して牛肉を売った時に、大量の石という「交換用の商品」が手に入ります。石がある間は、食パンをいつでも手に入れることができます。

 

このように「交換用の商品」が小石や塩などから、金や銀になり、やがて貨幣として流通するようになりました。

…………という壮大な嘘をつかせるな❗️

人類の歴史上で、「同じ共同体の中で物々交換していた記録は未だに発見されてません」

※もちろん別々の共同体間では物々交換はしていた記録はあります。良く例に出すのは、「松前藩とアイヌ民族との交易」です。例えば、松前藩の持つ衣類とアイヌの持つ独特の食料品などの物々交換。

 

上記の「物々交換の末に貨幣が生まれた」という説明をしたのは、アダム・スミスなので、この間違った貨幣観のことを「アダムの罪」と呼ぶそうです。

 

【では本当の貨幣とは?】

正しく貨幣を説明するための逸話としては有名すぎる「イングランド銀行の季刊誌」にある逸話

『ロビンソン・クルーソーとフライデーしかいない孤島』

は避けて通れません。

 

クルーソーはフライデーのことを「あいつは約束を守る奴だ」という信用があるのが前提です。

そして、そのクルーソーな信用されているフライデーが春にクルーソーが収穫した野苺を欲しがったとします。

フライデーは秋になると魚を獲ることができますが、春には魚を持ってないし獲れません。

そこで、フライデーは「秋に魚を渡す」と約束して、クルーソーから野苺を受けとります。

この時点で貨幣が生まれました。

つまり、クルーソーには「秋に魚をもらう」という債権が、フライデーには「秋に魚を渡さなければならない」という債務、または負債が発生したのです。このフライデーの負債こそが貨幣なのです。

・フライデーの負債、つまり「誰かの負債」

・クルーソーとフライデーとの間の「貸借関係の記録」(例えば「秋に魚を渡す」というフライデーの借用書など)

これが貨幣の正体です。

ピンと来ない方のために少し補足として話をアレンジします。

クルーソーとフライデー以外にマンデーという、これまた信用されている孤島の住人がいたします。マンデーは干し肉を作れます。

ここで、もしクルーソーが「干し肉が欲しい」と思ったら、フライデーの負債「秋に魚を渡す」という負債と引き換えにマンデーから干し肉を譲り受けることができます(できる!としましょう)

結果、フライデーの「秋に魚を渡す」という負債は、クルーソーがマンデーから干し肉を譲り受ける際に決済手段として使われているではありませんか❗️

 

そう!「誰かの負債」は財やサービスを手に入れる時の決済手段として、つまり貨幣として機能するのです。

 

※中野剛志先生がさらにアレンジを加えた分かりやすい説明をしています。

https://diamond.jp/articles/-/230690?page=3 

 

 

 

これ読んだ方が早いかな💧

 

【まとめ】

貨幣とは

「貸借関係の記録」または

「誰かの負債記録」である!

貨幣観の基本中の基本!今日はこれだけは押さえておきましょう。

 

以上!

今日はここまで!では恒例の歌音符

音符「政府の赤字は、みんなの黒字」😀

音符「政府の黒字は、みんなの赤字」😰

音符「みんなの黒字は、政府の赤字」😉

 

2023/3/19(累計1111回)

 

 

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