夜ツー

今夜の東京は、一気に涼しくなりましたね。
８耐取材、もて耐参戦、日頃の撮影、
全部暑かったので、涼しさに飢えていました。

これはチャンスだと、妻と夜ツーに出かけました。

先日、ようやく来てくれた、ニューマシンに乗って。




店内はこんな雰囲気。
80年代や90年代のアメリカンロックが流れていました。

人形町にある、ハンバーガー屋さん、BROZERS'です。

実家から近くて、ちょくちょく来ています。

がつんといきます！

顔と同じくらい大きい！

僕はベーコンバーガーを注文。

オーソドックスな作りで、
肉らしいの食感と肉汁のバランスが絶妙で、
がっつりだけど品の良いハンバーガーです。

ニューマシンは、
DUCATI Multistrada 1200Sです。

前もじゃなかった？
前もそうです。

新型になりました！

DVTとDSS EVOがキモです。

ドゥカティ・バリアブル・タイミング
ドゥカティ・スカイフック・サスペンション・エボ

吸排気の両側で可変バルタイが採用されているのは、
市販車では世界初です。

それと、電制サスのスカイフックも二世代目になり、
YAMAHA YZF-R1と1299 Panigaleで採用されている
独BOSCH社の５～６軸センサーが搭載されたおかげで
ようやく自然で有用な制御ができるようになりました。

以前のスカイフックとの違いは、
旧モデルは直進と、進入と立ち上がりのみで作用。
新モデルはコーナーの中でもバンク角を加味して作用。

Ｌツインの、大味だった爆発感が洗練されて、
回転数に応じた本来の鼓動感が味わえるようになりました。

革新を好むメーカーならではの、新しい世界観ですね。
Panigaleが登場した時も、物議を醸しました。

両方とも手に入れるほど、僕にはぴったりの進化でした。
Panigaleは簡単に肘を擦れて、速くて乗りやすいです。
Multistradaは上質なクルーザーでありながら、
ストリートでもサーキットでもスポーツできます。

妻に婚約指輪代わりに贈ったWR250Xと並べると、
親子みたいな大きさですが、
実はMultistradaのほうが足つきはいいです。

二人ともツーリングもサーキットも好きですが、
街乗りは足が長いバイクが好きみたい。

サーキットはやっぱりスーパースポーツや
スーパーバイクがいいですね。

高級車とは、ブランドとは、上質とは、
こういうことなのかなと思わせてくれる包容力があります。

都会が似合う鮮やかさもあって、
行く場所を選ばないのでオンでもオフでも助かっています。

以前Mercedes-BenzのＳクラスで京都往復したときは、
新幹線よりも楽でした。

Porsche Cayenneのマニュアルに乗った時は、
大きさからは信じられないほどの敏捷性に驚きました。

そのふたつを持ち合わせているのが、
この新型Multistradaです。

そんな贅沢な乗り物を、
短距離でスニーカー代わりに転がすのが
これまた贅沢でいいですね。

以前の国内仕様は100馬力で公道では十分でしたが、
ツインリンクもてぎで走らせたときはもっと欲しかったです。

今回は、150馬力。
それでも都内は
３速発進ギア固定オートマでクラッチいらずなので、
僕は技術革新や電子制御には大賛成です。

DUCATI本社を訪ねたときに、
開発ライダーがこう言ってました。

「トラクションコントロールは
クソみたいなミスをカバーしてくれるものじゃない、
安全に限界を探るための手段なんだ」

独特の表現でしたが（笑）、
電子制御は使い方と調整の仕方を理解していれば、
こんなに素敵な優しさはありません。

僕は、ハイサイドしにくくなりました。
タイヤの限界を探りやすくなりました。

怪我と修理代を防ぐには、本当に安い保険です。

電子制御のないバイクでも練習をしているので、
正確には但し書きがいりますが…
誰もがしうる公道でのヒヤリを
大幅に軽減してくれるのは確かです。

本当にいいバイクに成長しました、
Multistradaもいよいよ熟成して完成系でしょう。
ぜひ試乗してみてください。
すごく面白いバイクです。


さて、
そろそろ10月のレースに向けて
Panigaleを動かそうかな。

前回は勝てました。
次回はどうだろう？

=REI=