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海外ロケに来てますが、
空き時間にブログ更新。

僕が乗ってるKTM RC8Rですが、
ふと沸いた疑問がありました。

「本当はどれくらい速いの???」

データがあまり流通してない、
レースでは希少車のRC8R。

誰もよく知らないまま、
そのままになっている感が否めないバイク。
僕はそのデザインに惚れ込んで買っているので、
遅くても速くてもどっちでもいいのですが
ただ、知りたい。

ということで、同じチームで兄弟子の
全日本ロードレース選手権ST600クラスに参戦中の
D;REX嶋川直宏選手に乗ってもらった次第。

彼が駆るのは、昨年までは数年に渡って
筑波のコースレコードを持っていたD;REX仕様のR6。
今シーズンはTriumph DAYTONA 675Rにスイッチです。
地方選では、ハルクでCBR600RRに乗っていました。

この嶋川選手。
1000ccクラスは初めて。
スリックも初めて。
四気筒以外はほとんど知らない。

ということで、その勉強にもなればと、
クラッシュ全損してもかまわないという約束で
乗ってもらいました。


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お馴染みのRAPiDBIKE RACINGで、
スロットル、エンジンブレーキ、マッピングを
嶋川好みに近付けます。

クイックシフターももちろん完備。
至れり尽くせりのコンピュータ。

KTM中野とJAMに相談に乗ってもらって、
まずは身近で出来ることをやります。



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KTM純正部品のハンドルストッパーをつけたので、
ハンドルが全然切れず、
レーシーな雰囲気に僕は興奮しました。

コースインするときに気をつけなくちゃ、
と嶋川。



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初めてのスリックに興奮する彼。
舌がはみ出てます。

タイヤはDUNLOPです。
MFRのホイールがいつもより輝いて見えます。


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と言ってたら派手に転倒しました。

1コーナーを立ち上がり、
フロントが暴れたのをねじ伏せようとしたら
押さえ込めない程の挙動が出て、
S字をスライド。

ピットでホームストレートを見ていたのですが、
振り返ると、台風のような砂煙が舞っていました。

クラッシュ直後の写真はまた後日。


特にお気に入りのBabyFaceの
ステップが壊れてしまいました…。


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BabyFaceのスライダーが仕事をしてくれました。



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バトルファクトリーのハンドルバーが曲がる。
クラッチマスター破損。



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マジカルレーシングのカウルがバキバキ。
純正のメーターステーも割れ、
その衝撃でキーシリンダーが動き、
キーが曲がっていました。


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幸いにも、骨折や出血はなかったものの、
ねんざと全身打撲。

師匠のD;REX豊田浩史選手は笑っています。



実はここまで、前後のスプリングは、
KTM神戸で取り寄せられる中で、
最もレートの高いものにしていました。

しかし、ダンパーが最強でもまったく足りない状態。


それでも、嶋川は、ライディングによる工夫で、
ダンパーがなくてもラインや遠心力だけで
サスの動きをコントロールしようと大健闘。

基本的に前後が滑り、基本的に前後がチャタリングし、
まるでMoto2を観ているようでした。

現時点で、1'00.4。

じゃあ、どこから高級なサスペンションを
買わなきゃいけないの?
ノーマルのサスじゃだめなの?
やってみることで、答えが見えてきた。


ディーラーで取り寄せられるスプリングだけでは、
これが嶋川の限界だったようです。

危なくてやめようかと思った、とのコメント。


なので、僕では到底無理ですし、
彼だからこそ出来たことだと思います。


溝付きならちょっと変わったと思いますが、
1000クラスはつまりJSBクラス。
結局はスリックに行き着くので、
スリックが使えるアシを探します。

WPのレーシングを買ってしまえば
それまでなのですが、
まずはノーマルの限界を把握してから、
ST600ならず、なんとなくST1000という縛りくらいで、
つまり僕みたいな普通のお財布のユーザーでも
出来る範囲内で、ベストがどこまでいくのかがテーマです。


筑波選手権のJSBインターのレコードは、
GSX-R1000の58.0だったかな。

嶋川、越えてくれ。



本当の細かい話は、いつか気が向けば。


ちなみに、馬力は、
MWRエアフィルター
RAPiDBIKE RACINGサブコン
キットパーツのアクラEVO4
エンジンノーマル(公道3000km、サーキット2500km)
PANOLIN BIO RACE
で、166馬力です。


嶋川のインプレは、
600より遅い、馬力は全然使ってない、
突っ込んでもないし、コーナリングしてないし、
このアシじゃ仕事ができない、
このアシは90馬力くらいまでのアシ、だそう。


国際ライダーって、すごいですね。
彼が仕事を出来るアシを最安値で見つけたいです。
スプリングは変更済みなので、
もうダンパーの仕様変更しかない。


僕らホビーライダーの観点で言えば、
ノーマルで、危なくても0秒アベレージで
周回できるなら、充分に速いと分かりました。

では次は、どこまでいけるのか。
本当はどれくらいの領域まで行けるバイクなのか。


嶋川選手のサポートをすることで、
僕もとても勉強になっています。

転んだ後に二人で、「レースって楽しいなー!」
って笑い合いました。

こんなに楽しいこと、ちょっと他ではありません。



つづく、かも?
ありがとうございました。



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つづき
http://ameblo.jp/rei-pilot/entry-11824863431.html



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