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TRIUMPH SPEED TRIPLE


MOTO NAVI編集部で一眼レフを貸してもらったので、

思い出を切り取っておこうと、


早速ガシャッと、

PENTAX K-xの金属的なシャッター音を聴いてきた。



早く自分の一眼レフが欲しい!!


自分の愛車を撮りたい!!



ツーリング先でごっついデジイチを出してくるライダーがいると、

おお、大変だなーと思ってたんだけど、

こりゃいい。


いい写真が撮れる。


iPhone4でも面白い写真が撮りやすいんだけど、

シャッター音はいいね。


スタジオでもあの「カシャッ」と鳴る音でスイッチが入るし、

なにより気分が乗る。



日曜日に13th National R.A.T. "HEART" Rally in Japanに

レポートに行ってくるために、ちょいとカメラに慣れたいのもあり、

でもさくっと使えて、便利この上ない。


しかも、PENTAXのK-xとK-rはカラーオーダーが出来て

これまたよし。




さて、カメラ話はまた今度にして、

SPEED TRIPLEの話をしよう。


通称、勝手に寅さんと呼びたい。


トラの三気筒ってことでね。


SPEED TRIPLEと特定はできないのが難点。






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お台場の、よく広告で使われるポイント。


バイク乗りの間では、EVER GREENと呼ばれているらしい。

奥のクレーンにそう書いてある。



たまたま出会った、

今日がF650GSの納車だったというライダーに教えてもらった。


お互い雨でよく乗りますね、大変ですね、なんておしゃべり。


バイク乗りはみんな仲間だ。




さて、寅さん。


街での注目度がとにかく高いことに驚く。

視線を感じる。


かつてのK1200R全盛期のような照れ具合。


旬のオーラを纏っているのだろうか。

きっとそうだろうと思う。



三気筒という明らかな特異性だけじゃなく、

他のなにともかぶることのないデザイン。


やっぱりSPEED TRIPLEはスペシャルなバイクだ。






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特徴的な二連の丸目から、

より有機的な尖った目付きになった。



このバイクの見る先にはなにがあるんだろう。


まだ付き合って二日目。


徐々に関係を深めて、

だんだんとクセが分かってきた。


シフトのスウィートスポット、

おいしい回転域、

このボディとサスとハンドルのきっかけ。



ヒトとキカイは、

バイクなら一つになれる。





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低いヘッドライト、

高いタンク。


最近のバイクはどれもヘッドライトが最初から明るい。

こいつもそう。


新しいバイクって、やっぱり無条件に良い。


良いに越したことはない。


新しくて、良くて、それでさらに三気筒の独特な味がある。


あとはなにがあればいいんだろう。



強いて言うならば、

ニュートラルを出しやすいのは楽なんだけど、

ギヤ周りにもう少し剛性感、カチっと感があるといいかな。


シフトストロークは外車らしく、まあまあ大きめ。

ただ、入れた先で、ガチンと伝わるものがちょっと少ない。

もう少し、バイクが話してくれると助かる。


STREET TRIPLEは生まれから特殊なだけに、

本人は意外に物静かな紳士だった。






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昨日と今日とで、印象が変わったところがある。


昨日は、初めて借りた広報車、

わっ、プロっぽい、なんて舞い上がり(笑)

だいぶグイングインと走ってみた。


今日は雨がちらつき、

梅雨入りしたこともあり、気分は落ち着いていた。

ゆったり乗ってみた。


ビッグネイキッドで装備220kgくらいの体重。

僕のデフォルトは250kgだが、その感覚を抜いて、

この寅さんは本当に軽くひらり舞い落ちる葉っぱのように、

すらり、ふわりと走る。


直線番長をしているときは、軽さと、逆にきちっとした直安もある。

直進安定性ってコトバはあるのかな?



トルクが、最初は地面をバタバタと蹴って、

気分も回転数も乗ってきたところで、

スタタタタタと単気筒から四気筒に移行していくリズムが、

不思議な安定感を生む模様。



三気筒って、器用なやつだ。





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トライアンフとスティーブ・ マックイーン先生の蜜月。


追いたい。


せっかくのトライアンフ、ちょっと味わってみたい。



ということで、安易にも、

カーゴパンツとエンジニアブーツで気分を出してみた。


モデルは服でドーピングできる(笑)

一発で入っちゃうよね。


「大脱走」とまではいかないけども、

「プチ脱走」気分で、

英国車乗りの雰囲気を味わえた。



トライアンフはファッションのあるメーカーだね。



他社で、例えばBMWでヘヴィデューティーな純正ウェアを着てみたい。

本物感というか、正装で入り込んでみたい。


ハーレーでレザーやチェーン、できればビールやタトゥー。

ハリウッド映画ステレオタイプなアメリカ人になってみたい。


KTMで、オレンジのコーポレートカラーを纏って、

READY TO RACEと頭の中でつぶやいて、

全力の発進と全力の制動でエクストリームなライフスタイルをしてみたい。


DUCATIは、やっぱりモテたい(笑)

ナンバーワンの艶感に便乗してみたい。




トライアンフは、受け口と入り口が広く、奥ももっと深いのかもしれない。


ファッション的に雰囲気でも乗れる、スポーツ的に攻めても応えてくれる。


神経質なタッチや挙動もなく、優しい性格。




形式がそこここに漂う凝り固まった世界観ではなくて、

「よかったらおいで、そうそう、うんうん」と

面倒見のいいお兄さんのような、

どこか親しみのあるキャラだった。




飛ばすほどに全てが収束していく。

ギュッと、ギュウッと加速も音も手の内に入る。



甘いだけじゃない、お堅く真面目なところもある。


いいヤツだな、お前は、

と、そう声をかけたい一台。



手前から良く効くブレーキも、

慣れれば指一本で扱えて、むしろ全てが操作しやすい。


乗りやすく、乗りこなしやすく、飛ばして楽しく、音が良い。



言うことなし。



やっぱ、お前はいいヤツだな!




これからもよろしく!

と、言いたいが、

雨の日曜日に13th National R.A.T. "HEART" Rally in Japanに出かけて、

月曜日にはお別れする。


引きずりそうな思い出が出来て、楽しいだけじゃない。



せめて最後は雨でもピカピカに洗車してきれいにして送り出してやろう。


なにせ、優しくしてくれるからには、僕も優しくしてあげたくなった。







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現実的なスケールのトラスピトリ。


トライアンフスピードトリプルを強引に略して、


照れて恋心を隠す僕でした。



恋人たちを背に、僕のキミはキカイ。






=REI=