KTMフルラインアップ試乗会@袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ!!


東京からすぐ!


ここは近くて、きれいで、オススメのサーキットだ!




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さて、今日はKTM 690 DUKE R 乗りの友達に誘われて、


KTMの試乗会に行ってきました!!



場所は、千葉県は木更津の近く、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ。



目当ては、125 DUKEと、もう一台。


発売直後に試乗に行って、

最近マイチェンで新しくなった、スーパースポーツのRC8R。








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どうですか!!



この華やかさ!!




最初にRC8シリーズを見たときは、


直線的なデザイン、無駄を一刀両断していったらこうなりました、


ウチ(KTM)はこういきますよ、と、


スーパースポーツ界に突如殴りこみをかけた、


完全に異質なルックスに心奪われた!!




しかも、当時は市販車では珍しかった、マットブラック。



ミリタリーのオーラを纏ったキカイ、まさに戦闘機のそれだった。



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エッヂ!!


チにてんてんで、エッヂ!!




「尖ってる」



他のなにものにも似てない、新しいデザイン。



スーパースポーツって約束事の中で作ると、


自然とカタチはある一定のパターンにハマッてくる。




機能最優先での意匠なので、


違うメーカー同士でも、


あるところでは似た要素が多くなってしまうのは、


致し方ないところではある。




だけど、RC8シリーズはずば抜けて飛び抜けて、


急にこの世に現れた!



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KTMのイメージカラーのオレンジと、ホワイトの組み合わせ。



ゴージャスでエレガントで、


フルカウルのレーサーにありがちな、「汗臭さ」がない!!


狙い通りなんとか白ほりのスタジオのような写真が撮れた。


こうなると宝石のような凝縮された美が光る。



ヨーロッパに住んでいた子供の頃に、


よく城巡りに連れて行ってもらって、


そのときに見た装飾を施した中世の騎士の剣のような、


兵器なのか芸術品なのか、


そのどちらにも括る事が出来る不思議な立ち位置のRC8R。



発表当時、

ルックスに一目惚れして、


すぐに試乗に行った。





そのときはもう愛車BMW K1200Rに乗っていた。


RC8の荒削りっぷりに、

「こんなもんかぁ」と少し凹んだのを思い出した。




懐の深くない気がした硬いフレーム、


手前からカツンと効いて扱いにくいブレーキ。

鼓動感、の一言で済ますには悩ましい、振動。




ところが、2011年モデルのRC8R。


あまりに乗りやすくてびっくりした!!



すべてが成熟してマイルドな性格に育っていた!!!!





もちろん、


ただの乗用車と違ってレースカーっぽい塊のような硬さ、


カミソリとよく言われる切れ味を連想させるカチっとしたスポーティさ、


1000cc越えのリニアなアクセルのレスポンス、


その気にさせる雰囲気、空気、佇まい、


全てを備えた上で、やわらかい性格になっていた!





僕が特に嬉しかったのは、ブレーキの変化。


効き始めがゆっくりながらも、手前からよく効き、


奥でも深くしっかりと効く。




ちなみに、690 DUKE Rは、

手前から指一本でカッツンと効いてピーキー。




イージーにコントローラブルな、


僕らプロではない趣味ライダーとストリートに優しい味付け。




エンジンの印象は、


職務経歴四気筒ばかりだった僕は二気筒については良く分からない。


ただ、これも洗練された印象がある。


BMWの四気筒には皆無の

どこか心配になる微振動が減ったのかもしれない。



ざっくりと、四気筒に比べて二気筒はトコトコするんだなとしか、


そのフィールだけで購入を決めるほどの致命的パンチ力はなかった。




ただし、無味無臭で速いエンジンはいくらでもあるけど、


楽しいエンジンは少ない。


このエンジンのフィールには、


生命活動に似た鼓動感と、喜怒哀楽を掻き立てる物語性がある!!





褒めてるんだか、たいして褒めてないんだか、


微妙な響きに聞こえると思いますが(笑)


がしかしです、しかしです、


これ好きです、K1200Rから乗り換えてもいいなと思える、


二台目のバイクです。



一台はS1000RR。

そして、このRC8R'11のみ。





K1200R,、重心を低くする前傾エンジンと、


いかなるシチュエーションでも姿勢を変えないデュオレバー、


ハッキリあっさり言って、僕にとって世界で一番のバイクです。


これを降りてまで欲しいと思えるバイクは基本的にない。


後継モデルのK1300Rはルックスもテイストも、少し違う。




だけど、ちょいちょいコケて壊しては、


一生乗り続けるほどの愛情はたぶんないんだな(笑)



エンジンもギヤもフレームも絶好調、最高に良く育った。


20000kmを超えて、毎日良くなっていく。


できるなら墓まで持って行きたい。






さあ、ここから個人的妄想世界へ真っ逆さまに堕ちてまいります。


僕はジャーナリストではないので、


すべて個人の個人的個人による個人のための個人の妄想です。



個人って書きすぎて、漢字が間違ってるんじゃないかと錯覚してきた。


WindowsのIMEは間違えないでしょうから、信じよう。





さて、大好きな「もしも話」の展開です。



”もしも”バイクを買い換えるなら!


買い足すなら、排気量の小さい、


ドレッシーなDucati Hypermotard 796や、


エアの入ったスニーカーKTM 125 DUKEがいいのかもしれない。




だけど、好きなものは一つしかうまくハマれないので、


バイクは一台と、おまけに下駄スクーターがあれば幸せです。





さあさあ、一人で盛り上がってまいりました。


BMW S1000RR(プレミアムライン) vs. KTM RC8R(2011年モデル)


なんてコーラが進む組み合わせなんでしょうか。


僕だけでしょうか、僕だけでしょう。


ちょっとコーラをおかわりしてきます。






このブログで気持ちを整理しよう。




どちらもデザインは大好きだ。


世界一のK1200Rを降りてでも手に入れたいルックス。




あまり重要視してない走行性能はどちらも充分。


ただ、電子制御が世界最高峰のS1000RRの優勢はある。




だけど、理屈じゃないんです、遊びですからね。


仕事としてレースに出て、タイムを削って、勝ちを狙って、

マネージメントしてコストを気にして。


それは僕の遊び方じゃない。



サーキットは行くけども、僕の生活では、


ストリートと高速道路が土俵。




S1000RRもRC8Rも公道を走っちゃいけないような出身と性能で、


もちろん百何十馬力なんて騎馬の大軍は全く扱えきれない。




使い切らない贅沢。


スタインウェイのフラッグシップモデルのグランドピアノで、


ド・レ・ミ、としか鍵盤を叩かない贅沢(笑)


そのくせ、無謀にも超技巧派な速弾きにも挑戦して、


包み込むようにきちんと応えてくれるその柔軟な追従性を備えた性能。





もう少し実際的な面について考えよう。


サウンドだ。



S1000RRの排気系をチューニングした仲間のサウンドは、


F1のフェラーリのようだった。


高音じゃない、中音が抜けてくる、大気を震わす泣きのトーン。




RC8Rに適正なエキパイやマフラーをつけるとどうなるんだろう。


二気筒ではF1のようにはならない。



逆に、ハコのレースカーのような、


高音と低音に重きを置いたドンシャリっぽい、


オゾン層を突き破る咆哮になるんじゃないだろうか。




完全に想像でしかない、妄想なので、どうなんでしょう(笑)





つまりはそれくらいRC8Rがよかったんです。


見た目よし、乗りやすい、あとはちょっとの条件が揃えば、


次期マイプライベートジェットと相成る。





興奮して、自分でまとめられなくなってきました。


妄想の翼がオーバーヒートです。




消したいくらいの記事ですが、


バイクを買い換えたときに面白そうなので、とっておきましょう。




広大なネットの海と言えども、


貴重なリソースを使うのは忍びないが、


この混乱っぷりがRC8Rの良さの証明かもしれないので、


おいておきましょう。



絶世の美女と出会ったけど、性格がきつくて仲良くなれそうにない、


数年後に再会したら、さらに美しく、そしてふんわり優しくなってた。


それは恋するでしょう!!





ということで、肝心の125DUKEの話はまた今度(笑)




毎度お付き合いありがとうございました。






次回の更新は、KTMの四輪、X-BOWについて。


今日乗ってきた!








実は、子供の頃に毎年、


オーストリアのザールバッハにスキーをしに行っていた。



その思い出ゆえ、


オーストリアのバイクメーカーであるKTMには只ならぬ思い入れがある。



と、急に後から言ってみる。





KTM JAPANの社長Michael J Schanoさんに話しかけたら、


ザルツブルグの懐かしいにおいがした気がした。


氏がオーストリア人かどうか分かりませんので、


断言は控えておきます(笑)




しかし、KTMって、もしかして、思い出的にツボった?




いいや、ドイツにもたくさんの思い出がある!!





ああ、終わらない。




終わらせよう。



=REI=