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Mesa Boogie

Dual Rectifier Solo Head


Triple Rectifier Solo Head






兄貴から2CHのデュアルレクチ
を借りている。


轟音を響かせ散らしている。


めちゃめちゃいいのである。




電源ケーブルが一体式で、おそらくはレクチ史上で、


最初期のものに当たるはず。




現行のデュアルでは出ない音がする。




そんな気がしてる。




厳密には分からないですよ?(笑)






でも、90年代前半の、METALLICAのあの音がする。






それは相当アツイ。


実際に音も厚い。




むむむ、出たな、ブギーのミッド。



CDで聞いてたアメリカのロックの音がする。


特にはヘヴィメタルの音。






そして、念願のトリプルレクチが乱入
です。






デュアルとトリプルの違い。


ざっくり言うと、真空管の本数とW数の違い。






出力の差もあれば、懐の深さも変わってくる。


だけども、トリプルはデュアルのアップグレード版という、


そういう解釈は間違っていると分かりました。




デュアルとトリプルは全くの違うアンプと言える。




なので、良さはそれぞれ。






”レクチの音”って、ロックギタリストの世界では、THE有名。




だけど、厳密には、その人にとっての”レクチの音”って、


デュアルのこと?トリプルのこと?




METALLICAがマホガニーとアルダーのギターでEMGで弾いてた音?





レクチの導入を考えてる人には、


必ず、


しっかりと大音量で、


デュアルとトリプルを両方試してみて欲しい!






ギターアンプは機械なので、技術が生むものである以上、


技術が進歩した、新しい機械の方が性能では有利に決まっている。




つまり、古いのは所詮は旧型もしくは型落ち。


最新型が最良のはず。








はず。





だけどね、




だけども、一部の2CHデュアルレクチに限っては、素晴らしい音がする。




もちろんね、自分の好きなギタリストが使ってレコーディングした、


レクチサウンド満載のCDを聞いて10代を過ごしたからという理由もある。




憧れの音がする。




夢の音って言っても過言じゃない。






ただ、どちらも素晴らしいとは思うけども、見過ごせないのは、


デュアルとトリプルをそれぞれ同じ特徴で比べてしまうと、


デュアルではトリプルにはどうやったってかなわないところはある。






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上の黒いパネルがデュアルレクチ。


下の銀色のパネルがトリプルレクチ。




黒のがかっこいいね!


って僕の好みですけどもね。




いずれマットブラックに塗りましょう。


もしくはJamesのように中に緑色のLEDを仕込む?





そんなキラキラのトリプルだけど、


デュアル対比でのトリプルの強み。




僕にとってのそれは【立ち上がり】と【音圧】と【抜け】と【クリーン】でした。








初めてのアンプはHughes&KettnerのTRIAMPだった。


なんの不満もなかった、MIDI対応で便利だったね。


そこでほんの少しだけ、初期モノのデュアルも使った。


兄貴のモノから少し後のモデルのようだった。




全然違った。


すぐに売り飛ばした(笑)





TRIAMPからさらにモダンなサウンドを求めて、


強烈な印象を残した、DiezelのHerbertの登場。


EL34管と6L6管が混ざってたというわけわからん初期のタマだった。


でも最高だった。


絶対に埋もれない、抜けるサウンド。


コイツが180Wの大出力バカだった。


W数の高いアンプが好きという好みがここで出来たように思う。


今でも最高の重低音アンプだと思う。




ギターヒーローにはいいのかもね。


その反面、バンドサウンドしない。


混ざるよりどんどん抜けて前に出ちゃって。


そして、アンプそのものも重かった(笑)


搬入でバテる。


バンド活動を頑張る=搬入でガテン系という、変な図式が成立した。






そして、最近のRandallのLynch box。


ジョージ・リンチの音がする。


てことは入手せざるを得ない。




笑っちゃうくらいジョージ・リンチの音がして!




問題が一つ。


相当に爆音にしてあげると最高にハードロックな当時の音がする。


ちょっと今風に洗練はされていたけど、基本”当時の音”がする。




音を下げるとうまみが出てこない。


使いにくい。




そして、爆音にした上でも、2000年以降のモダンなヘヴィサウンドは出せない。




やっぱり、


1980年代はマーシャルの時代、


1990年代はブギー(レクチ)の時代、


2000年代はDiezelなどのモダンハイゲインアンプの時代、


そう感じる。




どれも前の時代の流れを汲んで、そこから生まれてる。




だけども、


オールマイティなアンプって、ないと思う。


クルマやバイクと一緒で、だいぶ狭いところを突いてる、


趣向性の高いものだから、


どこかを切ってどこかを得るというところが大きいと思う。




逆も然りね、 どこかを得る変わりにどこかを切らざるを得ないところも。






今回の機材セッティングで最もこだわったところは、


「現場のプロの音」というところ。




色んなジャンルのプロのライブを、ステージ後ろから、ステージ脇から、


PA席から、つまり裏側から観たけど、まあレクチの多いこと。




メタルに限らず、J-POPのバンドでもね。




「いい音」って、90%が独りよがり。


主観なのだからね。


万人に認められる、「いい音」って、奇跡みたいな確率。


なかなか、「いい音」は流行の最新アンプがあればそこそこ出る。




そこから先を追及しても、それが良質なバンドアンサンブル、


ライブで生きるバンドサウンドでなければ、その100%を発揮できない。




僕の性格ではそこにこだわっちゃうと、

そこだけに重点を置いてしまって、

キリがなく、泥沼化してしまう。


今回こだわりたいのは、「いい音」と「現場で聞く音」(聞きやすい音)の、


両方のバランスを取るのではなく、


完全に「現場の音」にフェーダーを振ってしまうこと。




ギタリスト単体としての追求は10年やってきて、ここでお休みです。


ギタリスト以前に、また、と同時、バンドマンとして未熟なので、


出直してみようかと。




出直すと同時に、裏技的感覚で階段数段飛ばしでいってみようって(笑)




うまいギタリスト、うまいバンドはたくさんいる。


音がいいギタリストも結構いる。


音がいいバンドって少ない。




自分のことはちょっと横において、バンドとしての音を考えてみるの回です。




ちなみに、


プロとアマのライブの違い、それは出せる音量の差。


もちろんハコの差もあるけども、


プロは壁のような大きさのスピーカーを何台も使う。


音の抜けは音量のでかさでごり押しでいけてしまうところがある。


そしてエンジニアの腕の差。




そこで重要なのが中音域。




出たな、ブギーのミッド。


強いてはレクチのミッド。




プロの現場で好かれ、いじりやすい音を出してるのが、レクチなのではと。


だから、現場ではレクチが多いのでは。




アメリカではレクチと5150の新品が日本の半額で手に入るというのも、


決して無視はできないけど、スタンダードであることに変わりはない。




そんな仮説から、トリプルレクチです。


デュアルでは欲しいところがツイてこなく、レクチではツイてくる。






最後に好みで言ってしまえば、


先週スタジオでトリプルレクチをどかんと弾きました。




すげー音してる。




スーパーヘヴィ。




いらっしゃいませ、轟音さま、何名さまですか?


無敵艦隊級ですね?




やめろー、地球そのものがー!




富士山は休火山だから気をつけてね?






トリプルレクチすごいよ。


しっかりバンドサウンドするよ。




でも・・・












Lynch Boxのが弾いてて興奮する(笑)




人の好みって不思議。








良いものを良いからって好きになってる人もいれば、


良くても悪くても好きになったものが好きという人がいる。




クルマ、バイク、ギター、アンプ。


おもちゃに良い悪いの判定はしにくいけどもね。


遊びに正解ってないしね。






アメリカ人風に言うと、トリポーレック。


しばらくは研究が続きます。


良い機械なのか、全てのツマミが良く効く。


本当に色んな音が出るんだね。




イージーと思って導入したのに、案外こだわるとすごく難しいかも。




思ったよりも奥が深かった。




でもどう音作りしても使えちゃうは使えてしまう。




入り口が広く、奥はうんと深い。








ヤマモトスピードのヤマモトさんの声が聞こえる。




「それはチューンドの正しい姿だ」




みたいなセリフ。








しばらくはアンプ遊びが忙しいぞー。




でもバイクにも乗りたいのである。




秋は夏より燃えてやる。








=REI=