今日は、朝日新聞厚生文化事業団主催の講演会「高次脳機能障害がよくなるということ」に行ってきました。
以前、ブログでお世話になっている方が紹介してくださっていましたが、先日区の福祉センターのソーシャルワーカーの方が、パンフレットを入れてくださいました。
今日は、夫がデイサービスだったので一人で参加しました。
築地の朝日新聞社本社の400人入る会場は、立ち見まで出る大盛況で(お断りもずいぶんあったみたいです)この講演の関心の高さが伺われました。
2001年に、くも膜下出血により高次脳機能障がいになられた小澤不二雄さんは、発症から三年目で奥様の立神粧子さんと一緒に渡米されニューヨーク大学ラスク通院プログラムに一年間参加され、症状が劇的に改善されました。 
一部ではこの10年間のお話を治療者の立場で、神奈川リハビリテーション支援センターの青木先生が、当事者の家族として奥様の立神さんがお話をされ、二部ではやはり神奈川リハビリテーション支援センターの大橋先生の司会で、当事者である小澤さんも加わってのシンポジュウムでした。
講演の最後には、小澤さんが6分間のスピーチをされ「最近料理に凝っていて、奥様が喜んでくれ、自分のしたことで奥様の助けになっていることに幸せを感じ、誇らしく思う。これからも自分ひとりで出来ることを増やし、自分の更なる自信につなげたい。」と、締めくくられました。
第一部の奥様の話では、渡米するまで、また渡米してからしばらくも気がつくと眠ってしまい、自発性が殆ど無く、自分から言葉を発することもなく、すべてのことに奥様がかかわらないと何も出来ず、毎日が不安でいっぱいで、夫がどこかに行ってしまったような気がして、この先夫と心がつながることが来るのだろうか思った。と、話されていたのが信じられないくらい、本当に劇的な回復にびっくりしました。
小澤さんも、立神さんも今は、お互いに幸せにしてもらっているとおっしゃっていて、この10年間を乗り越えられた強さと、自信を感じました。

立神さんは、ニューヨーク大学医療センター・リハビリテーション医学・ラスク研究所での経験を本にされています。

前頭葉機能不全その先の戦略―Rusk通院プログラムと神経/著者不明

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この講演は、2月26日大阪のYMCA会館でも行われるようです。
是非、今の小澤さんをみてびっくりされて下さい。