人生会議していますか？？？

さて、

私事ですが、今年の夏に身内を亡くしました。

肺がん。

見つかった時は、ステージⅣで複数臓器への転移がありました。

本人と話し合い、標準治療を受けながら自分らしい生活を続けていくことを選択しました。

と言っても、この話し合いの前に、

遡ること約10年前から、私たち家族は、ことあるごとに、人生会議をしてきているのです。

そう、人生会議＝自分のエンディングをどうして欲しいのか？

この話題は、とてもセンシティブなところがあって、

人によっては、

「なに？自分が死ぬを望んでいるのか？！」

と受け取りかねないので、なかなか話題に出すのが難しいところがあります

幸いにも、私の家族は、このテーマを出す私の意図を曲解せずに、

「そうだよね、自分はこうして欲しいのだけど」

と話し合える家族です。

私の意図としては、

自分自身で判断できなくなったとき

・延命治療を希望するの？

　　　　　　　　希望しないの？

でした。

家族としては1秒でも長くこの世にいてほしい気持ちは、私にもあります。

ですが、

一度つけた延命措置は外すことができません。

そして、

「人間として生きる」という意味は、人それぞれです。

私の願望と家族の一人ひとりの「人間として生きる」価値観のすり合わせは、

本人の意思がハッキリしており、且つ、冷静に話し合える時しか出来ない、

そういう意図で話しておりました。

その希望は時と共に変わってもいいと思っていたので、

10年間、機会があれば、その都度人生会議をしておりました。

会議というほど、物々しい感じでは無くて、

お茶を飲んでいる時に

「知り合いの○○さんが亡くなって～」

みたいな話から、

自分の終末はこうして欲しいという希望を確認するという感じです。

その確認も口頭だけだったので、コロナ禍もあり行動制限あった時期に、

私がその場に立ち会えない可能性もあったので、

エンディングノートに書いてもらうことにしました。

話が戻りますが、

標準治療を行いつつ在宅生活の継続は、意識が無くなる2週間前で可能でした。

ちょっと入院したと思ったら、あれよあれよと状態が悪くなり、意識が低下…。

担当医から呼び出された時は、「緩和ケアのできる病院への転院の話かな？」ぐらいだったのですが、

「看取りのこと、御家族で話し合ってください。」

とのことでした。

その場で、本人の希望である

「延命治療は望みません。その代わり、痛みを出来るだけ減らす治療はほしい」

即答。

ええ、私たち家族には、

カルフォルニアから来たムスメも東京から来たムスコも存在しませんでした。

※カルフォルニアから来た娘症候群

これまで疎遠だった親族が、近辺の親族と医療関係者の間で時間をかけて培われた合意に反して、死にゆく高齢患者のケアに異議を唱えたり、医療チームに患者の延命のための積極的な手段を追求するよう主張したりする状況を表す言葉。対象の高齢患者とその介護者、医療関係者との同意を否定し、安らかな終末を阻害するとされる。（Wikipediaより）

エンディングノートに記載されていたことで、第三者にも本人の意思であることは伝えられたし、覆されることもありませんでした。

本人の意思を尊重し目を落とすその瞬間まで、私たちが出来ることを可能な限りして見送ることが出来たことは、残された者の自己満足かもしれないけど、後悔はありませんでした。

なお、エンディングノートには法的な効力はありません。

法的な効力を望むなら、自筆証書遺言か遺言公正証書を作成することをオススメします。

かく言う私も、エンディングノートを書いております。

もしものときのエンディングノート

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特に健康状態には問題はなく元気モリモリなのですが

生きているモノは必ず鬼籍に入るわけで、

少なくとも残された人達が判断に困らないようにしておきたい、

その考えに従って書いています

願わくば、『四十九日のレシピ』という小説の中で、

四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

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壁一面に貼られた模造紙に年表が書かれていて、そこへ参列者が故人との出来事を書き込むシーンがあるのだけど、あれをぜひやって欲しい。

私との思い出を書き込んで「あの人、オモシロイことしてくれたよね！」と思っていただけたのなら、私の人生もまんざらでもなかったなとニヤニヤしながら三途の川を渡りたいと思います

まあ、私はこの世の終わりまで生きるつもりでいますけど

おあとがよろしいようで<(_ _)>

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