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精神科セミナー開催日も迫っています。

今回は自らの体験からのセミナー開催きっかけから、内容の流れを伝えます。


まずは自らの境遇も兼ねて、、、
精神科の急性期病棟で作業療法プログラムを行っています。
個人のOTRとしてのニーズ:「もっと個別に関わる時間を作りたい」、「自信の持てる治療がしたい」、「認知度を高めてチーム医療に入っていきたい」
しかし、、、
病院のニーズ:「医療点数の確保」、「質」、「高齢化対策」
行政のニーズ:「医療費縮小」、「ベッド数減少」、「質」
そのため、治療のため充実したプログラム実施は困難?!また業務時間と担当患者数過多のため個別アプローチどころではない?!

そう感じてしまうこともありました。
このままではただ作業を提供しているだけになってしまう。

しかし、環境に文句言っても仕方ない。
改善のためにはとにかく目の前のプログラムの充実からですよね。


まずは、目的を考え直すところから!!
急性期作業療法の目的は以下の6つ
1、安心・安全感の保障
2、現実感と身体感覚の回復
3、休息援助
4、欲求充足と発散
5、自己状態の把握と回復ペースの理解
6、回復状態の評価とチームへの情報提供
と教科書に載ってます。
この6つの中で、自らの集団プログラム中にすぐにも改善出来そうなことが、
1、2、3、5!!


そこで、注目したのがリラクセーションの考え方です。
リラクセーションを直訳すると“再び”、“緩める”、
ストレスによって緊張状態にある状態をもとに戻すことです。
生理学的には副交感神経優位の状態で、外部からの介入(音楽、アロマなど)なしでも行えるといった利点があります。

外部からの介入を最小限にするため、
リラクセーション反応に関係する4つの状況を理解します。
① 静かな環境
② 楽な姿勢
③ 受け身の状態
④ 集中する対象

そして、自らの身体に意識を向け、緊張状態に気づく手法を利用します。
一つとして意識して動かせる骨格筋を利用した方法です。

その理論を臨床へ応用するには、より的確な声かけと環境を考慮することが重要ではないかと考えています。

今セミナーでは、そういった声かけを的確にするための知識と作業療法臨床場面を考慮した方法を実践を通して理解していただければと思います。

周囲の環境に対しての愚痴の前にまずは自分自身の取り組みから見直すこと!!
当たり前に考えている方も多いと思いますが臨床で自分が大事にしていることの一つです。