kabeのブログ -3ページ目

kabeのブログ

ブログの説明を入力します。

精神科セミナーの11月8日も迫ってまいりました。




このたび、精神科領域の方々を主対象としたセミナーを開くきっかけの一つでもある高齢化について人口構造の特徴を参考に説明していきます。




日本の総人口は、2008年をピークに減少局面に入っています。

特に医療・介護需要の高い後期高齢者は10年後(2025年)には1.5倍(85歳以上は約2倍)に増加すると言われています。一方で、医療・介護提供側にあたる生産年齢人口は13%の減少が見込まれます。


つまり、医療・介護提供者数に対する需要者数がより増加するということです。



入院の需要者数の増加は見込まれますが、現在の医療制度からすると病床数増加は考えにくいです。


病床数は増えないが、需要者は増える・・・

つまり病院は病床の回転率を高めるための様々な施策を必要とし、地域は受け皿を広げる施策を必要としています。

 


これらの話は10年以上前から取り上げられていますし、診療報酬改定など医療現場にいても精通する事象ですので、ご承知の方も多数いらっしゃるかと思いますが、高齢化といっても具体的にいくつぐらいの年齢層が増えてくるのかご存知でしょうか。




高齢者は65歳以上からですが、85歳以上の年齢層のみ人数が増加していくのです。僕自身、ずっと病院で仕事をしているため、年齢層までは気にしていませんでしたが、2011年の調査時点では入院患者の22%が85歳以上、入院していない85歳以上の方でも医療機関に通院ないし在宅医療を受けている方は大半を占めるそうです。




つまり何を伝えたいかと言いますと、対象者が高齢化すればするほど、健康状態だけでなく、生活機能面、経済面など、多領域に課題を有する場合が増えてきて処遇検討が難しくなります。


病院に従事する療法士はより生活機能面(特に心身機能、ADL面)に対する効果を焦点としたアプローチを必要となり、地域を中心に活動する療法士は対象者の生活機能面を理解した情報共有や介入が必要になるのではないでしょうか。




今回のセミナーは現在、対象者との関わりで生活機能面への結果を出したい方だけでなく、精神科領域の中で作業療法士が働いていくために必要なスキルの一つとして身体アプローチの知識と技術を参考にしていただければと思います。そのため、デイケアや老人保健施設の従事者の方もお待ちしております。



以上です。

最後までお読みいただいた方ありがとうございます。