こんにちは!たっくです!
年が明けて、最近仕事がバタバタしてまして、趣味であるランニングができない日々が続いております。
あと年末年始は、くっちゃねで過ごしてたので、体力が落ちてしまっていたのか、仕事が始まると疲れがドッと出てしまいました…
職場は6階建てで、基本的にエレベーターを使わないため、階段を使用して上の階へ上がります。
体力が落ちたたっくにとって、階段はとてもしんどいです…
そのため自然と手すりを持って上り下りしていますが、
ところで手すりってどんな役割があるのだろう
高齢者や障害者の方にとってどこに取り付けるのが最適なのだろう
と考えました。
そこで今回は、手すりの役割や種類、手すりはどこに取り付けたら良いのかをご紹介させていただきます。
目次:
・手すりの役割や種類
・手すりを取り付ける位置は?
・まとめ
手すりの役割や種類
・手すりの役割
・横型手すりについて
・縦型手すりについて
高齢の方や障害者の方となると、身体機能が低下しバランスをとりにくくなることで、転倒してしまうことがあります。
また、足腰の力が弱くてうまく立ち上がることができない場合や、歩く際に自然と壁をついている場合がありますよね。
そのような場合に、手すりを用いることで、安全に起立や歩行動作などを助け、動作の補助となる役割となってくれます。
そんな手すりも、大きく分けて2種類あるのをご存じでしょうか?
「横型手すり」と、「縦型手すり」です。
横型手すりは、姿勢を安定させる手すりとなっています。
使用例として、
椅子の肘掛け
便器に座ったときに体を安定させるため、
廊下を歩く際に体を安定させるために持つ
などが挙げられます。
縦型手すりは、主に動作を安定させるために使用する手すりとなっています。
使用例として、
階段のコーナー部分に取り付けて体を回転させる際に使用する
立ち上がりや段差を昇る際に体を上方へ持ち上げるために使用する
などが挙げられます。
このように、横型手すりと縦型手すりには、それぞれの役割があります。
そのため、むやみやたらに使用したり、目的もなく壁に取り付けると、かえって邪魔になったり転倒要因となる可能性があります。
そのため、使用者の目的に合わせて手すりを選択することが重要です。
手すりを取り付ける位置は?
・横型手すりの位置
・縦型手すりの位置
・手すりに関する研究
横型手すりは、通常は床からの高さを大腿骨大転子部(股関節の付け根付近より少し下の硬い骨の部分あたり)の高さに合わせると良いと言われており、約750〜800mmに設定します。
また、関節リウマチや上肢切断の方などで、前腕や肘などで手すりを支える場合は、床から約1000mmまで高く設定します。
横型手すりは、歩行時に使用する場合、手すりに手を乗せて滑らせるように使用したり、肘掛けや体を安定させるための支えとして使用します。
そのため、手すりの太さは軽く掴めるように、直径32〜36mm程度が良いとされています。
また横手すりを取り付ける場合、手すりの端は壁側に曲げ込むのですが、
その理由をご存じでしょうか?
それは、手すりの先端が服の袖に引っかかってしまう場合があり、
それがきっかけでバランスを崩し転倒する危険があります。
そのため、袖に手すりが引っかからないように対策しているのです。
縦型手すりは、トイレの壁に取り付ける場合、便器の先端から200~300mmが適切と言われています。
また手すりを把持することを考慮すると、手すりの上端は肩の高さよりも0~100mm程度上が目安と言われています。
ちなみに、縦手すりの最適位置に関する研究によると、便座先端から手すりの距離が150mmよりも近い位置が使いやすく、身長の6~14%前方に位置した手すりが使いやすい結果であったと報告されています。
さらに把持の高さに関しては、腕の力を用いた立ち上がりパターンであれば身長の60~70%、体の反動を使った立ち上がりパターンであれば50~65%の高さを把持しているという結果も報告されています。
たっくが今までリハビリしてきた中では、肩の位置よりも20~30cmも高い位置を把持して、腕の力で立ち上がっているかたもいらっしゃいました。
また、たっく(身長176cm )が縦手すりを把持した際、便器先端から300mmでも近いなと感じました。
まとめ
手すりの最適な位置というのは、円背の方や手を挙げにくい方など、人によって使いやすさが違ってきます。
そのため、何mmと基準を決めることはかなり難しく思います。
実際に、手すりの高さに法的な規定はありません。
あくまで目安として設定されているのが現状です。
そのため、手すりの設置を検討する場合は、
・手すりを使用する目的
・心身機能の予後
・手すりを使用する方の姿勢や全身の力
・手の長さ
・体幹の前後運動など
さまざまなことを検討していく必要があります。
普段生活をしていると、無意識に手をついている場所があり、そこに手すりを設置することが最適な場所という考え方もあります。
〈参考・引用文献〉
・深見公子(2019).福祉住環境コーディネーター検定試験2級 テキスト&問題集.成美堂出版.
・小野紀章. "同じ手すりでも意味が違う!縦手すりと横手すりの役割”. おの建設設計事務所. 2019/3/4. https://koori-onosekkei.com/toire-handrail0304/(参照2024/1/15)
・川口亜紀 他:縦型手すりの最適位置とその生体力学的評価. 人間生活工学Vol.2,No4,(2001.10)
・古瀬敏 他:立ち座りを補助する手すりに関する研究 その1. L字型手すりの使われ方. 人間工学, 第35巻, 特別号2.
・"ポイント2 失敗しない手すりの選び方・取り付け方" .ひろしま住まいづくり支援ネットワーク. http://www.hiroshima-sumai.com/aged/point-2/(参照2024/1/15)
・"手すりの取り付け位置について”. 株式会社ナカガワ. https://www.kk-nakagawa.co.jp/blog/794#:~:text=体を近づけて縦,目安にするといいです%E3%80%82
(参照2024/1/15)
・山田隆人."〜手すり施工業者にこれだけは伝えておきたい!〜設置場所別 手すりを取り付ける最適な方法とは!". 転倒予防ナビ. https://tentouyobounavi.com/goods/1602(参照2024/1/15)