11月22日、天気 晴れ。
今日の面会交流は午前10時15分から11時55分まで。場所はいつものキッズスペース。
2歳になる子供の成長の速さを実感する。そして、この時期に子育てができないことの大きさを知る。
子供が「これ猫ちゃん」と言ってスカートの柄を俺に見せてくる。
「かわいいね」と言ってあげれば良かったのだが「どうしたの」を繰り返してしまった。
そのときは意味がわからず、あとからお気に入りのスカートであることを聞かされる。
「パパこれ読んで」と備え付けの絵本をいくつか持ってきた。
でも、今日は絵本で楽しませることができなかった。もう以前のやり方が通用しない。
逆に子供のほうから話を俺に振ってくる。何かを期待しているようだがわからない。
「これ家にもあるんだよ」
もう先月までの単語ではなく、子供はすでに色々話せるようになっていた。
俺の心の中では、ちょっと前まで乳児だったはず。だけど、もう親に抱っこされるよりも自分で歩いたり、走り回ったりするほうが好きになっている。
先月とはもう興味が違うことに戸惑いながら、俺も成長に合わせた接し方をしないといけないのだが、今日はそれが時々わからなかった。
そんな時々迷ったままの2時間で今日の面会交流が終わってしまった。
「今日はこれで終わりか……」
それでも、最後に走り回って汗をかいた俺に、自発的にハンカチを取ってきて渡してくれる。良い子に成長していることが嬉しかった。
帰る準備をしているとき子供が聞いてきた。
「パパは?」
今回も俺は一緒に帰ることができない。
顔を向き合わせて伝えてみた。
「またね。バイバイ」
でも、返事はない。笑顔もない。
不機嫌そうに俺に背を向け、一人で出口に歩き出してしまった。
もう後ろを振り向くこともない。
義母に促されてから俺にやっと手を振ってくれたけれど、子供はスタスタと帰って行ってしまった。
立ち尽くす俺も、気持ちも置き去りなようで、見てくれない手を振った。
来月はどうしよう。
「そろそろ違う場所に変えてくれ」と場所に八つ当たりもしたくなる。
だけど、現在の俺にはそんな権限は一切ない。
月1回だけの面会交流があるけれど、その間の子育てができない失われた時間の大きさを感じた今日だった。
終わった後、なんか悔しい気持ちがいっぱいで、大好きなお店のケーキを4個買ってヤケ食いしたけれど、満足できない今日の昼食。
家に戻ってから思い返す。
そういえば、会ったときに子供が俺に抱きついてはくれなかった。
最初は付添いの義母に走って抱きつき、次には義父にも抱きつき、その次は俺と思って両手を広げたけれど子供は来なかった。
再び義母だった。
その後も俺には来なかった。
ずっと夜になっても考えてしまう。1年前はいつも来てくれたのに。
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記事を『本』と同じ文章に差し替えました。
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