重心を変えるだけで、血流は変わる。膝重心と股関節重心の決定的な違い
「正しい姿勢を意識しているのに、肩こりも腰痛もまったく良くならない」。そう感じている方ほど、見落としている一点があります。それは姿勢の「形」ではなく、重心の「位置」です。重心が膝にあるのか、股関節にあるのか。たったそれだけで、あなたの血流も、呼吸も、自律神経も、まるで別物に変わっていきます。今日はその核心をお話しします。
膝重心と股関節重心、その決定的な違い
まず動きで感じていただきたいのが、膝の沈み込みです。膝で身体を支えていると、膝の皿がぐっと下に沈み込んでいく感覚があります。ところが股関節で身体を捉えると、膝はほとんど曲がりません。負荷が膝に乗らないからです。
この違いは、日常のあらゆる動作に表れます。膝、足首、足の裏、腰、肩。股関節で捉えられるようになると、どこにも余計な負担がかからない動きが手に入っていきます。逆に膝重心のままだと、その負担はずっと身体のどこかに溜まり続けます。
階段、立ち上がり、スクワットで体感する
階段を登るとき、膝重心の方は膝がぐっと沈み込みます。股関節で捉えると、股関節の上にすっと乗るような感覚になります。これがいわゆる股関節の捉えです。
立ち上がりも同じです。膝で立つと腰を反らせるように起き上がります。一方、股関節で立つときは骨盤を前傾させ、手を斜め前に出して、その手の方向にすっと立ち上がります。この立ち上がり方が、そのまま腰痛予防、膝痛予防につながっていきます。
スクワットも、膝で行うと膝が前に出て沈み込みますが、股関節で捉えると重心がわずかに前に移り、膝への負担が抜けます。頭の位置にして、ほんの一個分ほどの違いです。しかし体感はまったくの別物です。
「反り腰」と股関節重心は、見た目が似ていても中身が真逆
ここが多くの方が誤解しているポイントです。Regulusで目指す姿勢は、見た目だけなら反り腰と似ています。骨盤が前傾していて、前傾姿勢に見えるからです。けれど中身はまったく違います。
反り腰は、腰椎に圧力がかかり続けている状態です。膝が伸び切り、骨盤が前傾しているように見えても、その角度は本来の自然な前傾とは違います。膝がピンと伸びたまま動き続けるため、歩くたびに腰椎の圧力が高まり、慢性的な腰痛になっていきます。
一方、股関節重心の姿勢では、重心が股関節にあり、腸腰筋でこの体幹を保持しています。だから腰椎には圧力が抜けて、力が入っていません。同じ「前傾」でも、腰を反って支えているのか、股関節と腸腰筋で支えているのか。この違いがすべてです。
なぜマッサージや整体では根本改善できないのか
マッサージや整体に行けば、もちろん腰椎の圧力は一時的に抜けます。だから一時的な緩和はできます。けれど根本改善はできません。
なぜなら、外から触っても重心は変わらないからです。そして腸腰筋は外からの刺激では動きません。重心が股関節に戻らず、腸腰筋が活性化されない限り、また同じ状態に戻ってしまうのです。
根本から変えるには、胴体の癒着を取り、腸腰筋を活性化させ、猫背や巻き肩、ストレートネックを解消しながら、重心と胴体にアプローチしていく必要があります。そうしてはじめて、上半身だけをすっと起こせる本来の構造が手に入ります。
血流こそが、すべての不調の鍵
Regulusの体操がそもそも何のためにあるのか。答えは血流です。重心がずれて猫背や巻き肩になると、常にどこかに力が入り続けます。すると交感神経、つまり戦うモードが優位になり、呼吸が浅くなり、血流が滞ります。
重心が股関節にあり、肩の位置が下がっている構造が手に入ると、常にリラックスできるようになります。その結果、血流が流れ、呼吸が深まり、自律神経が整っていくのです。
片頭痛・天気痛
片頭痛や天気痛は、脳に酸素が十分に行き届かないことで起こります。その大元の原因が重心のずれです。首や肩がこわばり、猫背や巻き肩になっていると、当然ながら呼吸は浅くなります。だから血流が滞り、頭痛につながります。薬はあくまで対症療法で、つらいときに飲むものです。根本改善は重心から始まります。
足の冷え・むくみ
足の冷えやむくみも同じです。重心がずれていると、太ももの前が張り、ふくらはぎも張ります。血流が巡らないから、足が細くならないのです。歩き方を、先ほどの膝重心から股関節重心へと変えていく。この血流を滞りなく流すことこそ、体操の目的です。
睡眠の質と自律神経
実は私は、もともと救急隊員でした。だから自律神経の大切さは身をもって知っています。
救急隊員は夜中に出場します。睡眠中に二度、三度と起こされ、副交感神経が優位なところから一気に戦闘モードへと切り替わる。心拍数も跳ね上がります。これを繰り返していると、休みの日に休まなければいけないときでさえ、サイレンに近い音が鳴っただけで身体がびくっと反応し、心拍が上がってしまうのです。
姿勢が変わり、力みのない構造になると、副交感神経が優位になりやすくなります。これが睡眠の質に直結していきます。
顔やせ・噛み合わせまで変わる理由
噛み合わせをカチカチと確かめてみてください。股関節重心で首と肩の力が抜けた位置では、噛みやすくなります。逆に膝を伸ばして重心が踵側に来ると、噛みにくくなります。重心と噛み合わせには関係性があるのです。
顔がなかなか痩せないという方も同じ仕組みです。重力に逆らい続けて、首や顎に負担がかかっているから、顔まわりが落ちないのです。癒着を取り、腸腰筋と背骨を柔らかくしていくと、自然と力みが抜けていきます。
人間本来の構造とは
私が本来の構造だと定義しているのは、次のような状態です。骨盤が前傾し、足の裏はフラット。肩の位置が下がり、背中側に収まっている。この肩の位置が何より重要です。癒着があると肩は前に上がってきてしまいます。
そして、首の根元、みぞおちの奥、骨盤の中心、足首の根元が一直線に綺麗に揃う。これが本来あるべき姿勢です。ここまで整えば、膝を伸ばしても少し起き上がっても問題ありません。動きの中心が常に股関節にあるからです。
腸腰筋は「股関節重心」でしか動かない
腸腰筋のエクササイズと調べると、さまざまな種目が出てきます。けれど、股関節重心でなければ腸腰筋は正確に動きません。他の筋肉が代償して、代わりに働いてしまうのです。
見分け方はシンプルです。腸腰筋がしなやかに動く方は、こうした体操で動かしたときに脚がすっと落ちます。ガチガチで癒着がある方は、いくらやっても腸腰筋が使えておらず、脚が落ちません。腸腰筋が動かなければ、骨盤前傾の股関節重心は手に入りません。ここが密接につながっているのです。
Regulus姿勢矯正システム
具体的には、チューブやバランスボード、ペットボトルなどの道具を使い、背骨、腸腰筋、骨盤にアプローチしていく体操を、1日10分続けていきます。それを約8ヶ月から10ヶ月かけて、段階的にレベル8まで上げていくカリキュラムです。
もちろん1年かかる方もいますし、若いアスリートなら6ヶ月ほどで終わる方もいます。大切なのは、ゴールがあるということです。実際に修了された方からも、ゴールがあったのが良かったと言っていただいています。整形外科、整体、マッサージ、カイロプラクティック、ピラティス、ヨガ。いろいろ経験しても解消できなかった腰痛や肩の不調が、重心と構造から変えることで根本から変わっていきます。
姿勢の改善も、痛みや不調の根本改善も、スポーツ動作も、ダイエットも。すべての入り口は、重心を膝から股関節へ戻すことです。骨盤底筋が常に締まり、呼吸が深くなり、血流がめぐり、代謝が上がっていく。子どもの頃の自然な動きに戻すだけです。
Regulusでは、姿勢骨格診断、姿勢矯正体験、個別30分無料セッションの3つを無料で体感していただけます。今のご自身の重心がどこにあるのか、まずは一度確かめてみてください。変化は、いつも一歩を踏み出した方から始まります。