ティーンの頃、私達は友人と競うように大人になりたがった。
親や、学校のしがらみや、年齢制限がうっとおしくて、鎖で縛られるほど、自由を求めて、もがきまくった。
知らないことが恥ずかしく、早く、一刻も早く、知らない世界を知りたかった。
あの頃のアイドルは、雑誌の読者モデル欄に小さく載ったクラスメイトで、みんなその小さな枠を求めて、必死にオシャレしたり、写真に撮られる為に原宿をウロウロしたりした。
あの頃のアイドルは、有名な男子校の年上の彼氏を持つクラスメイトで、プレゼントでもらったラブボードのネックレスを羨ましくただ見ていた。
今のアイドルは、リッチな旦那様と結婚して、新築のマンションに住み、バーバリーの妊婦服を来てホームパーティーを開く主婦で、
今のアイドルは、大手企業で重要なポストを手に入れて、ルブタンのヒールをコレクションするキャリアウーマンで、
一見、幸せの絶頂にいるセレブ主婦の夢がキャリアウーマンだった事は誰も知らない。
ブランド物に囲まれるキャリアウーマンの独身貴族の夢が平凡な主婦だった事は誰も知らない。
もう、簡単に夢なんて語れない。
もう、簡単に憧れる女性を決められない。
叶わなかった夢を小さな箱に閉じ込めて、自分を自分で洗脳して、幸せな女を演じるしかない。
ないものねだりはあの頃と何も変わらない。
女が憧れる女は決して、自分じゃない事も変わらない。
結局私達は、誰にじゃなくて、幻想のモデルに憧れてるんだ。
今はもうこれ以上知りたくない。
もうこれ以上大人になりたくない。
たった10年前に、死ぬほど願った大人と自由…
手に入れた今、ものすごく手放したい。
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