毎週水曜日に、松山大街道の日赤献血ルームでマッサージのボランティアをしています。
10分間ほどの短い時間ですが、マッサージの曜日に合わせて献血に来てくれるという人も最近増えてきて、なかなかやりがいのある仕事です。
私自身は血を見るのが苦手なので(鍼灸師のくせに・・・汗)、自分から進んで献血を受けるという事は今のところ考えていませんが、定期的に通って来られる方もいて、頭の下がる思いです。
ところで、先日献血ルーム来られた方は、自分の健康のために時々採血をしているんだとおっしゃっていました。血を抜いた後は頭がすっきりして、体く軽くなるように感じるとのことでした。
東洋医学には”刺絡”といって、身体に針で少し傷をつけて血を出す治療法があります。刺絡には血が停滞している局所から抜く場合や、離れた場所から抜くことで血の流れをそちらに誘導するという方法があります。
例えば、脳梗塞の発作を起こした時に、手足の指先の井穴と言われるツボから刺絡をすることで、麻痺などの後遺症が軽くなるという話は、鍼灸師の間ではよく知られている方法です。救急医療が発達している現代では、なかなか実践する機会はありませんが・・・。
この刺絡の理論から考えれば、前述の方の献血で頭と体がすっきりするという健康法も、あながち間違ってはいないかもしれません。
但し、東洋医学では血はガソリンのようなもので、肉体を形作ったり、体や頭を働かせるエネルギーとしての役割があると考えられています。ですから、もともと体力のない人から血をとってしまうのは、その人のエネルギーを吸い取ることになってしまいます。これはあくまでもエネルギーがあり余っている人向けの治療法と言ってもいいかもしれません。
体力に自信のある方、エネルギーが有り余っている方、一度献血をお試しください。オプションでマッサージも付いてきますよ