『HERO 』~身近なところにある幸せ~
前回の『星になれたら』同様今回も大きなテーマで
いくと夢に関しての詩だと思います。
ただ、この詩の中の夢(幸せ)と前回のものは大分
違うところに解を求めたような気がします・・・
もちろんその時の心境や状況にもよると思いますが
この『HERO』での幸せのほうが大人な気がします
というのも、『星になれたら』での夢は解を外に向ける、
つまりそれは経験のない若さから、どうしても今の自分の
内側に答えを見出せない、今の自分に満足しきれない、
限界を設けたくないからこそ、自分はもっと大きくなれる
んだ!とか、本当の俺は!!見たいなところが強いので
はないだろうか!?
それに対して、『HERO』でのそれは内側、もしくは
現実の中に夢を見出し、大切なものとして受け止められる
という意味では大人なのかな!?という感じがします
どちらがいいとかって言うことでもないけど、人は一人では
生きられない、孤独には耐えられないものだと思うから、
大人になるにつれて、新しいものを見つけることよりも、失う
ことの怖さを知ってしまうんだろうと思う
だから、現実を大切にするようになるんだと思う
叶いもしない夢を見るのは
もう止めにすることにしたんだから
今度はこのさえない現実を
夢みたいに塗り替えればいいさ
(『蘇生』より)
そして、昔のように現実に生きることに絶望もして
いないし、夢を見ないわけではない
ただ、夢を現実の中に求めているだけでしょう
それでは、解読始めます
HERO
特別な人
例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
若い頃には命を掛けてもいい程の夢があったけど
今はこの生活を捨てることなんかできない
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ
今まで築いてきたあらゆるものが
僕を変えたんだ~
小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ
昔憧れてたスーパーマンなんてたいそうな
存在に今更憧れはないけど
やっぱり君にとっての特別な人になりたい
辛い時や寂しい時に、支えてあげられる
君にとってのそんな特別でありたいな・・・
駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
ただ大きな夢を語ることが何か素晴らしいことで
あるかのように言われるけど
僕らにとって必要なのは、現実の中に見る
大きな幸せなんだ
僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の淀みを溶かしていくんだ
僕の隣にいる君という現実が、唯一僕を
幸せにすることができる存在なんだ
人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰にも用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい
人生を満喫するために、色々な運命が待ち
受けている
時には辛いこと、悲しいことがあるけど
ただ、結局最後に笑って死ねるために
とにかく君と一緒に生きて生きたいんだ
残酷に過ぎる時間の中で
きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そうこうして繰り返していくことが
嬉しい 愛しい
抵抗することのできない時間の経過の中で
いつの間にか大人になっているんだろうな~
僕も・・・
別にそれが、悲しいわけでも、切ないわけでもなく
ただただ、今という現実が今続いていること
そして、今後も続いていくはずのこの現実が
嬉しくて、愛しくて
ずっとヒーローでありたい
ただ一人 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
今更もう秘密はない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ
これからも、ずっと君の特別でありたい
ただ一人君にとっての特別でありたい
僕は全く謎めいていないけど
君にとっての特別でいたい・・・
君が困ったり、寂しかったりする時には
隣でそっと支えてあげるから・・・
今の僕はどうだろう?『星になれたら』タイプ
か『HERO』タイプか?
う~ん、ましいて言えば両方かな?欲張りなんで~
夢を持ちつつ現実を肯定したいとか~
ただ、現実に収まることに対する反撥心はかなり強い
です~
ま、いずれにせよポジティブにいきたいです~
- Mr.Children, 桜井和寿, 小林武史
- HERO (初回盤)
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例えば誰か一人の命と 引き換えに世界を救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ 愛すべきたくさんの人たちが 僕を臆病者に変えてしまったんだ 小さい頃に身振り手振りを 真似てみせた 憧れになろうだなんて 大それた気持ちはない でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての つまずいたり 転んだりするようなら そっと手を差し伸べるよ 駄目な映画を盛り上げるために 簡単に命が捨てられていく 違う 僕らが見ていたいのは 希望に満ちた光だ 僕の手を握る少し小さな手 すっと胸の淀みを溶かしていくんだ 人生をフルコースで深く味わうための 幾つものスパイスが誰にも用意されていて 時には苦かったり 渋く思うこともあるだろう そして最後のデザートを笑って食べる 君の側に僕は居たい 残酷に過ぎる時間の中で きっと十分に僕も大人になったんだ 悲しくはない 切なさもない ただこうして繰り返されてきたことが そうこうして繰り返していくことが 嬉しい 愛しい ずっとヒーローでありたい ただ一人 君にとっての ちっとも謎めいてないし 今更もう秘密はない でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての つまずいたり 転んだりするようなら そっと手を差し伸べるよ |