『傘の下の君に告ぐ』―ホンモン、マガイモン、ホリエモン―
なんか、この詩はホリエモンの詩なんじゃないか
と思うほど、今回の一連の事件、ライブドアの事業、
堀江さん自体の発言などを考えさせられてしまう。
本来別の詩を取り上げようとしたのだが、昨晩の
堀江さん保釈のニュースを見てこの詩に変えました。
今日は細かい歌の解読は行いません・・・・
この詩は、この限りなく満たされた現代において
人は何のために生きればいいのか?何を目的に
人は生きるべきなのかという根源的な疑問を歌に
したものなのではないでしょうか
限りなく理想に近い様に見える
この文明は日進月歩
凌ぎを削って企業は先を競う
あの戦争が終わった当時の日本人から考えれば
恐らく理想以上の生活をしている僕らは、なぜ無限
にも思えるほど更なる欲望を追い求めて邁進する
のだろうか?
そんなことを考えると、いくらホリエモンが世界一の
資産価値のある会社を作ったとしても、結局満たされる
こともなく、寧ろむなしさが残るんじゃないかと思います。
この詩の『日本』や『僕ら』をホリエモンに変えても意味が
通じる詩なのではないでしょうか?
こんなことをいうと、堀江さんを批判しているようですが
僕には決して彼が特別な感覚を持った人には見えません。
むしろ、櫻井さん自身は一般の日本人、自分の生活を
回想しながらこの詩を作ったのだとすれば他人事のように
彼を批判する資格は僕らにはないのかもしれません。
資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本です
ニュースを見ていても、株主の損失をどのように埋めたら
いいか?、どう責任取ればいいかなどの、この問題の根源に
ある現代日本人の心の問題に関して言及しているケースが
あまりにも少ないのではないかと思います。
いったい、この事件から我々は何を学ばなければいけない
のでしょうか?
上場会社のあり方についてでしょうか?企業の情報開示の
っ徹底に関してでしょうか?
ま、もちろん上記のことも大変でしょう。しかし、根源的な問題は
これから僕らは何のために生きていくべきなのかということ、
何を指標に生きるべきかではないかと思います。
絶え間なく 啀み合ってみても
僕等は五十歩百歩
幸せ示す道標はない
いつの日にか その手で奪い取れ
そのヒントとして、いつまでも自分個人の欲望の為に
蹴落としあっても、結局幸せにはなれないから
そんなに簡単に幸せを表す指標(お金、地位、名誉)
なんてもんはないんだ。
結局その指標、ホンモンの指標は自らが設定する
しかないんだといっています。
僕自身がホンモンの指標である唯一の条件は、
それが個人的ではないこと、簡単に数値化できる
ものではないことが条件であると思っております。
マガイモンの指標は逆に、数値化できて簡単な反面
それは達成した後に空しさが残るでしょう。
そして、達成した時に本当に心の許せる人が回りに
いなくなるでしょう。
個人の感情としてはホリエモンの目標は結局マガイモン
に向けてしまっただけで、目標、指標さえしっかりすれば
それを達成する能力は本当に高いと思うので、今後の
復活、彼自身の心の成長を心より祈っております。
この一連の事件を堀江さん自身の問題ではなく、僕ら
現代の日本人全ての人が自分自身の問題として受け止め
ポジティブに消化できればと思います。
こんな事件がおきたからこそ、皆さんもこの詩を是非しっかり
聞いて、じっくり考えてもらえればと思います。
- Mr.Children, 桜井和寿, 小林武史
- BOLERO
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限りなく理想に近い様に見える この文明は日進月歩 凌ぎを削って企業は先を競う 一般市民よ 平凡な大衆よ さぁ コマーシャルに酔って踊ってくれ..... あっぱれヒットパレード うわっぱりのオンパレード 慰霊の歌を贈ろう 資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本です 数字次第でスポンサーは動き 古き良き時代を消去 時代錯誤だって寅次郎は謳う 人生って奴が何たるかを 愛情って奴が何たるかを 遠からず近からず 声からす旅がらす 見栄を切ってちょうだい 微笑みのその裏で 血と汗を流すから 生命の息吹感じるんだ 愛さえも手に入る自動販売機さ 屈折した欲望が溢れる街 とことんやってくれ 僕を飲み込んでくれ でないとこんな歌 明日も作んだろう 夢も希望もありゃしないさ あっぱれヒットパレード うわっぱりのオンパレード 憂いの歌は売れない がっぽり儲けて 死ぬまで生きても 栄光なんて言えない 資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本です 絶え間なく 啀み合ってみても 僕等は五十歩百歩 幸せ示す道標はない いつの日にか その手で奪い取れ |