『DISCOVERY』―過去からの脱却、そして未来へ― | 厳選解読~Mr.Children's songs~

『DISCOVERY』―過去からの脱却、そして未来へ―


この歌は個人的に始めてミスチルライブに行った時の

確か1曲目立ったので非常に良く覚えてます。武道館

だったかな~ 九段下の。。


ただ、この歌を初めてCD聴いたときの感想は終に

櫻井さんは救われたのか。色々あったプライベートな

事なんかから吹っ切れたのか!という感想をもったこと

を覚えてます。


深海、ボレロと過去に対する懺悔のようなもの、後悔、

女々しさがメインに出ていたのに対し、このアルバムで

やっと前を進み出した感があります。


星になれたら』の「長く助走をとった方がより遠くに

飛べるって聞いた」をまさに体現するがごとく、長い

助走期間を超えて前にもっと前に進みだす未来への

出発点になっているのではないかと思います。

今まで(深海、ボレロと)長い間助走を取ってきた分

ここからのミスチルは本当に前向きに羽ばたいて

いるように思います。今に至るまで、、



そんなことを考えながら、ターニングポイントの(僕は勝手に第2期ミスチル

と呼んでます)この詩の内容を見てみます。


DISCOVERY


まずはタイトルの『DISCOVRY』この言葉はいかにも

前向きな言葉では無いでしょうか!?


僕はあえてこの英単語をこの文の中で意訳すると

前に進め』『前に進んで見つけろ』という命令形の

動詞ではないかと思う。


最初当たり前に『発見』という名詞として読んでましたけど、

どうもしっかりこの歌詞を読んでいくと動詞であることに

気が付きました。(ただの勘違いかもしれませんが)


ただ、動詞であることの意味は動詞の原型不定詞つまり

(自分への)命令形なのでかなり強い意志を

表していることが興味深いです。


つまり自分自身に『がんばれ、前に進むんだ』と言い聞かせて

いるのだと思います。


空き缶を蹴り飛ばして 悲しみをポケットにしまって
振り向かずに DISCOVERY
険しくとも歩みゆく ただ君の手を取って
真直ぐに DISCOVERY

もう、過去の悲しさを胸にしまって、後悔せずに、振り返らずに

前に進もう。

辛かったり、悲しかったりするけど君(今ある現実)を受け入れて

まっすぐ進んでいこう。


夕立に襟を立て 水たまりに自由を写して
僕らなりに DISCOVERY
大切な人を失くして 時が流れ忘れ
浮かばれんが DISCOVERY

どんな困難があっても胸を張り、その中に自分の夢を見つけ

自分なりに進んでいこう。

大切なものをなくして、今は悲しくてしょうがないけど、

その人を忘れるのは辛いが、それでも前に前に進んで

いこう。


大地を切り開いて 魂を解き放て
成せば成る DISCOVERY
心に翼を持って この愛を両手に抱いて
振り向かずに DISCOVERY


新たな人生を見つけ、未来を見ていこう。

やれば必ずできる。だから、とにかく今は

前に進もう。

もっと自由に、過去に囚われず、今ある現実を

愛して、うじうじすることなく前(=未来)だけを

見て生きていこう。




というのが僕なりの翻訳です。かっなり僕の私心も

込めた意訳です。


僕も、昔。丁度このアルバムが出てた頃に丁度過去を

引きずっていて、前に進めないときにこの曲を聴いて

ホントに救われました。


この歌を聴き明確に自分が何かに進みだしたわけではないけど

後ろ向きな発想から前向きな発想に自分自身も転換できたのを

覚えています。


振り返って見ると、ミスチルを聞きすぎて影響されたせいか

彼らが悩んでいるときは悩み、前を向いていたとき前を向き

シンクロ二ティー(共時性)を感じるのは僕だけではないの

ではないかな?




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DISCOVERY
作詩 : 桜井和寿 作曲 : 桜井和寿 編曲 : 小林武史 & Mr.Children
空き缶を蹴り飛ばして 悲しみをポケットにしまって
振り向かずに DISCOVERY
険しくとも歩みゆく ただ君の手を取って
真直ぐに DISCOVERY

夕立に襟を立て 水たまりに自由を写して
僕らなりに DISCOVERY
大切な人を失くして 時が流れ忘れ
浮かばれんが DISCOVERY

大地を切り開いて 魂を解き放て
成せば成る DISCOVERY
心に翼を持って この愛を両手に抱いて
振り向かずに DISCOVERY