『深海』――今を規定する過去~潜在意識と顕在意識②~――
飽きない内にということで、早速本日第2段として
アルバム深海より『深海』についてコメントします。
今を規定する過去~潜在意識と顕在意識①の方で散々長々と
書き尽くした『シーラカンス』とペアになっている詩です。
初めに『シーラカンス』がきて、終わりに『深海』です。
ストーリー性の強いアルバムとしては非常に綺麗です。
そして、この2曲は姉妹曲、いや実は同じ曲なのでは
というくらいの気分です。
但し、1点明確に違う部分があるのは『シーラカンス』は過去を
『深海』は未来を歌っているだけなのではないかと思います。
ただ、明るい未来ではなく過去への絶望、後悔から来る
やるせなさなのだろうと思う
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僕の心の奥深く 深海で君の影揺れる あどけなかった日の僕は 夢中で君を追いかけて 追いかけてたっけ シーラカンス これから君は何処へ進化むんだい シーラカンス これから君は何処へ向かうんだい 失くす物など何もない とは言え我が身は可愛くて 空虚な樹海を彷徨うから 今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ シーラカンス これから君は何処へ進化むんだい シーラカンス これから君は何処へ向かうんだい シーラカンス これから君は何処へ進化むんだい 連れてってくれないか 連れ戻してくれないか 僕を 僕も |
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僕の心の奥深く
深海で君の影揺れる
あどけなかった日の僕は
夢中で君を追いかけて 追いかけてたっけ
結局シーラカンスから逃れられ無いことを悟ったのでしょう。
未熟な時代な時代を思い出しながら。ただ、今となっては深海にいる
シーラカンス(生きた化石)を・・・
シーラカンス
これから君は何処へ進化むんだい
シーラカンス
これから君は何処へ向かうんだい
思い出しつつ、今どんな風に進化(成長)し、今後
どのようになっているのかを叫ぶことしかできない。
失くす物など何もない
とは言え我が身は可愛くて
空虚な樹海を彷徨うから
今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ
この文は実は良く理解できないが、生きているのに
死んでいる感覚。死んでもいいくらいの絶望の中でさえ
生きている現実のむなしさを歌っているのではないでしょうか?
シーラカンス
これから君は何処へ進化むんだい
シーラカンス
これから君は何処へ向かうんだい
シーラカンス
これから君は何処へ進化むんだい
連れてってくれないか
連れ戻してくれないか
僕を 僕も
美しい過去があっても、その過去自体が進歩(成長)
しているから、そしてこれからも成長する。
過去には戻りたくても戻れない。だけど戻りたいと
なんか我侭な、傲慢なことなのかもしれない。
結局人は過去に規定はされるが、絶対に過去には
戻れない、そして戻りたい過去はそのものが既に
進化(成長)していることを思い出さないといけない
のでは無いでしょうか。
個人的には超ポジティブ×100位なので、あの過去に
戻りたいと思うことはあまりありませんが、たまには
そんなことも考えている自分がいます。
人生の中でそれ位重要な過去がいくつかは皆さんにも
あるのではないでしょうか?そして、成長したシーラカンスを
見てみたいと思うことが!!
- Mr.Children, 小林武史, 桜井和寿
- 深海