集団検診後、精密検査の通知は
翌月、4月半ばに届きました。
すぐに紹介をしてもらった病院に予約の電話をしましたが、なかなか予約が取れず
結局、5月15日が精密検査の日となりました。

出来るだけ早く検査を受けるように言われましたが、すでに2ヶ月経っていました。

5月15日
検査には一人で行きました。

実は、母が亡くなった4ヶ月後に
子どもの頃から私を可愛がってくれた伯父を亡くし、その2ヶ月後に祖母を亡くしていたので

このうえ私まで??

家族の顔を思い浮かべると
検査を受けること
乳がんの疑いがあること
誰にも言うことが出来ませんでした。


診察室に入り、ベッドに横になって
エコー検査と触診がありました。

「検査結果を見てみないと確実ではないけど、僕の経験からいって、これは悪性腫瘍の確率が高いと思う。」
先生はそう言われて
ちょっと痛いけど我慢してねといい
しこりの部分に針のようなものを刺して、組織を取り出しました。

ちょっとじゃない痛みを我慢しながら
あー、やっぱりか…と思い
頭の中でこの事の意味を必死で探しました。

「ほぼ間違いなくね、悪性だと思う。」
「検査の結果によって治療法はいろいろなんだけど、もし他の場所に転移していたら、治療法が変わるから、次の時までにPET撮ってきてもらえないかな?」

転移?

そういうこともあるんだろうか…
考えると胃をキュッと掴まれたような気持ちになり、それはそれがわかった時に考えようとしました。

翌週にPETを予約し、そのデータと一緒に検査の結果を聞きにくる予約をした帰り際

看護士さん
「次はご家族の方といらしてください。」

「えっ、一人ではダメですか?」

「えっ、いいけど、お一人では不安でしょう?」

「いいえ、一人の方がいいんです」

私は
誰にも言えない
誰にも言わないと決めていました。

誰かと一緒にきたら
もっと苦しいような気がしたから


会計を済ませて車にのりましたが
少し頭を整理したくて
家には帰らず、あてもなく車を走らせました。

走りながら
母が亡くなり、娘までガンになってしまった
父のことを考えると
とても悲しくなり
このことを伝える母がいないことが
改めて悲しくなり

やっと、号泣しました。

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