手術でがんを取り除く治療をすると
乳がんの場合は乳房の一部または全部を
失くす選択をせざるを得ません。

命にはかえられない、、
そんなことはわかっているし
手術の前にはそれを自分自身に言い聞かせ
その治療を受け入れる

でも、、、

まずは手術後、退院するときに
あれ、下着はどうすればいいのだろうと

「大丈夫、つけなくてもいいのよ」
医療者の方は優しく教えてくださる

え、、、、、

私の場合は
ユニクロのカップ付きのキャミソールも
毎日のように着けていた柔らかいヨガ用のブラトップもとび上がるほど痛くて着けることができなかった

想像以上に傷痕が痛くて
それは1年以上も続き
あれこれ下着を試してはため息をついた

乳房を全摘された方は
きっと、もっともっと痛くて、苦しいに違いない
心も身体も

ブラジャーを使えるようになっても
左右の大きさに差があるままでは
健側の胸の方に寄ったり、上にズレたり
そんな毎日、普通ではないし、大丈夫じゃない

今日は、広島市内から
下着のご相談のお客様がいらっしゃいました。
HPを見てくださったご主人からご連絡をいただき、
ご夫婦と息子さんと一緒にご来店くださいました。

奥様に下着を試着していただいてる間
ご主人と息子さんはスタジオのソファで
寛ぎながら待っていてくださいました。


少し落ち着いてきたのでおしゃれを楽しみたい
これから薄着の季節になるから
胸のラインをきれいに見せたい

そうだよね
あたりまえにそうしたい

こんな風にブラを選ぶなんて久しぶり

自分のために
機能性だけでなく
好きなデザイン、色を選ぶ
みなさん、少女のように柔らかな笑顔になり
やっぱり必要なんだと思う

地方の医療者の方には
まだまだ周知されていないと感じます。
乳がんの方の専用の下着があるんです。

柔らかく、傷に触れないこと
着脱が簡単なこと
左右差を調整する工夫ができること
そして、選ぶことができるんです。

治療前や治療中に
医療者の方がその情報を教えてくださったら
どんなに安心できるでしょう

がんとともに生きることを支えたい
がんになっても自分らしくいられる社会をつくりたい
それには
こういった日常の一つひとつのことが
あたりまえに必要なのだと思う

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必要な方に届きますように