▪️書籍の紹介ーーーーーーーーーー





▪️概要ーーーーーーーーーーーーーー

・ドイツ在住
 環境ジャーナリスト
 村上敦氏の著書

データや情報が豊富で、
 ドイツの最新情報
 を踏まえた記述が満載。

・エネルギーの専門家が読んでも
 読み応えのある本です。

「地方創生」と「エネルギー」

 この二つは切っても切れない
 キーワードなのかもしれません。

▪️感想ーーーーーーーーーーーーー

・筆者の主張は、

 「省エネリフォーム
  をもっと増やして
  域内にお金を流通させよ。」


・バイオマス発電、太陽光
 再生可能エネルギー
 
 といったものには
 なぜか夢を抱きやすい
 のですが、

 省エネといった
 本来意味のあることに投資し、
 域内の建設業者に潤ってもらうこと


 中古住宅の価値を上昇させること
 
 こういった地に足のついた政策こそ
 重要であり、
 実現性・実効性が高い



資本主義経済は膨張し、
 実体経済はその1/10にも満たない
 
 そんな中「生産」の手段
    を持たない我々。

・「地方創生」とは
 「生産」という営みを
 域内に取り戻していくこと
 から始まるのかもしれません。


「里山資本主義」
 の考え方には強い衝撃を受けました。

 これが多くの人の胸を打ったのは
 我々がどこかで引っかかっている
 「資本主義経済の限界」
 に対するアンサーとして

 「生産」を域内に取り戻していく活動

 が共感を呼んだからでしょう。

 しかし、その里山資本主義も
 実態として、破綻に向かっている
 ようです。

 
・「地方創生」という響きに
 幻想を抱くのではなく、
 実現性と実効性の高い
 地に足のついた政策で、
 域内に経済活動を創生していくこと

 が重要なのかもしれません。

・しかし、この本。
 データやフォントが満載で、
 どちらかというと玄人向き
 なのかもしれません。
 
 少し読むのに時間がかかってしまいました。
 もう一度読んで理解を深めていきたいですね。
 続編にも期待したいです。
 


▪️印象に残った記述ーーーーーーーーーーーーーーーー
国土の長期展望より
 2050年までに
 国土の7割近くの地域(66.4%)で、
 人口が半数以下となる。

・その残った半数以下になる
 日本の7割近くの地域では、
 その残った半数以下
 となる市民の層は

1.高齢者層
2.低学歴・低職歴・単純労働者層
3.低収入層・貧困層・生活弱者層

・現実には、
 上記の時点で地域経済は崩壊し
 生活の基盤インフラ
 も維持できなくなり、
 1直線にニアリー・ゼロ
 へと向けて突き進むか、
 それともそこまでひどくならない
 ぎりぎりのところで、他
 地域から人口が流入して
 踏みとどまるか、
 そのどちらかに両極化

・いまだに毎年90-100万戸近く
 の住宅が新築着工されています。

・ドイツの住宅ストック4130万戸の
 およそ1.2-1.5%、
 毎年約50-60万戸が
 省エネリフォーム
 されるようになっています。

・新築戸数を抑えることによって、
 国民の保有する資産の価値を維持

・エネルギーを地域を巡る
 「カネ」
 と考える

・それほど価格差がないのであれば
 地域の店主が経営し
 かつその経営によって
 地域に雇用が生まれ
 お金が循環するようなお店
 を選べばベストな選択

・地域経済に対して
 インプットされるお金が限定的
 
 →できる対策は
  外に逃げていくお金を減らし
  地域内で何度も、
  何度も循環させること

・村のお金は村に

・地域における共同体とは
 東京の劣化コピー
 であってはならない

・欧州各国や各地域が推進する
 「エネルギー自立地域」
 の推進政策、プログラムは、
 なんらかの再エネの機械設備を
 設置するための単なる助成措置ではない

・ドイツの物置が
 日本のトップランナーの
 最高級品より性能が上

・製造業で食べることができる
 限られた数の羨ましい自治体以外では
 地域経済にとって最重要な
 
 市役所などの職員によるインプット
 建設関連の就業者・手工業者の
 賃金としてのインプット
 
 これらの分野に
 まず着手する必要が有ります。

・「ギュッシングモデル」
 とまで高く評価されたエネルギー自立運動は

 結局のところ、
 企業誘致や設備導入時、
 各所のパイロットプロジェクト
 の実施時に大量の助成措置
 を受けたことで成り立っており、
 
 (略)・・厳しくなった。

・木質チップは
 大きな割合を輸入を頼るようになり
 過剰活用という状況です。

 参照:【書籍】里山資本主義
  

・そもそもの
 モノを生み出す創造の携帯は
 「農村」にしかありません

日本創生会議


▪️筆者による書籍