今日は札幌市内で、着地型旅行とは何ぞや、という話をしてきました。
実は今流行り(?)らしいです、この旅行形式。
独立行政法人の中小機構でも、チャレンジしませんか?と書いたフライヤーがあるくらい。
でも、なかなか着地型旅行とは不思議な表現でありまして、
着地を目的地とする旅行と字義的に解釈すると、基本的にどの旅行も当てはまります。
海外旅行するのに、あえて成田や関空を旅行地としてはとらえませんね。(企画旅行としては含めるのですが)
では、着地型旅行とは何なのでしょうか?
このパンフには、
「地域ならではの観光資源を活用した観光商品や体験プログラムを地域側が企画・運営する」
と書いています。
まぁ、その通りで
①地域の観光資源を
②地域がプロデュースする
という観光形式のことを言うようです。
つまりは、「着地主導型観光」と言ったほうが適切かもしれません。
さて、着地型旅行と従来型旅行の差異や環境などの要素をより掴みやすくするために、以下の表を作って説明しました。
着地型旅行は、国家戦略的に進められてきていて、特に
①地方創生
②インバウンド
③LCCの台頭
④旅行のFIT化
がカギとなって、外需を捕まえて行こうという動きに一番手っ取り早い方法として考えられているようですね。
世界旅行ツーリズム協議会(https://www.wttc.org/)のまとめ(Travel & Tourism ECONOMIC IMPACT 2016 JAPAN)による、日本のGDPに対する旅行観光産業の直接寄与額が12兆8958億円(2015年)と言われて、年2%強の伸び(日銀の物価上昇目標みたいですが・・・・・)を予測していることから、やはりここはしっかり落としてもらいたい、という政府の思惑もあるのでしょう。
2017年12月22日に政府が出した「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2017改訂版)」にも、観光業を強化する地域における連携体制の構築の中で、日本版DMOを核とする観光地域づくりやコンテンツづくり、受入環境整備が盛り込まれていて、訪日外国人旅行消費額を8兆円にしてGDP拡大を狙うことが明記されています。
それは素晴らしいのですが、現場に長くいると、どうしても底辺が変わらなければこの掛け声もただの掛け声になってしまうのでは、
と感じてしまいます。
前の図で示した着地型旅行に群がるキーワードから、次回以降考えてみたいところです。
ではでは。