先日、クラシックのプロ歌手の方に、発音(ディクション)レッスンをしてきました。

バッハコレギウムジャパン(BCJ)でもご活躍のソプラノ歌手、藤崎美苗さん。

クリスマスにはBCJで恒例の「メサイア」もあるのだけど、その前にパーセルを歌う演奏会があるのでまずはその歌を、とご依頼いただきました。

実はBCJの歌手さんは二人目なのです。
昨年、テノールの中嶋克彦さんに、「メサイア」のお手伝いをさせていただきました。
なんで去年の段階で記事書かなかったんだろう・・・。


で、パーセル。
メサイアも好きだが、パーセルも好きよ~!!ラブラブ!

あ、パーセル Henry Purcell とは、17世紀後半のイギリスの作曲家です。
私も所属するアマチュア合唱団で彼の作品はたまに歌っているのですが、泣けるように美しかったり、はたまた壮麗でかっこいい、素敵な作品が多いのです。
詳しくはウィキをどうぞ。

今回、藤崎さんが出演なさるコンサートのタイトルにもなっている曲がこちら。
Come ye sons of art
ではどうぞ~。




さて、歌の場合、特にこんな古い時代の曲の場合は、
発音で注意すべき点が普通の会話とはちょっと違います。

ステージの上から聴衆に届くように、特に子音ははっきりと、というわかりやすいことはもちろんのこと、

子音も母音も、音符の長さにどう乗せるか、

長い音符のとき、いわゆる二重母音の「二つ目の発音」をどうくっつけるか、

音楽的テクニックとしての発声と、言葉の発音をどう折り合いつけるか、

などなどとその他もろもろ、ポイントがあるんです。

そして、例えば日本語なら全て「ア」になってしまう音の作り分けなど、基本的発音ももちろん大事。

歌手の方は日頃から、口の中(というか頭蓋骨全体?)のどこで音を作っているかというのを意識しているので、私が「ここをこうして下さい」と言うと、普段英語を話さない方でもものすごく反応が速いのです。

藤崎さんももちろんそうでして、また日頃ドイツ語で歌っていらっしゃるので、「ドイツ語のこの音と比べてどうこう」とお伝えしてもご理解が速く、さすがでした。

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今回パーセルは3回に渡ってレッスンしました。

最初の2回は歌わず、楽譜を見ながら言葉をリズムにはめていき、ひととおり全曲の発音を確認。

でも実際歌っているとことを聴かないとダメなので、3回目にしてやっと聴かせていただきました。

もうもう!!ものすごく美しいお声で!!
ステキすぎます!ドキドキ

いや、ウットリしている場合ではなく、発音ちゃんとできているかチェックしなきゃなのですが(笑)、ほんとに素敵なお声でした。

昨年の中嶋克彦さんとのレッスンときも、ワタクシ全く同じ反応してました(笑)。
発音の違いを指摘した時の反応が速い!
そしてお声が素晴らしい~!

今回もレッスンでウットリしまして、
もうこれはぜったい本番聴きたいでしょ!
と思ったのに、なんと先約があって行けないのです~!(号泣)

どなたか、私の代わりに行ってらしてください。
コンサート詳細はこちらをどうぞ。

藤崎さん、ご用命ありがとうございました。
Toi toi toi!

他の歌手の方のディクション(発音)レッスンのエピソードは
こちらをどうぞ。



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