大事な靴が…

ブログをご覧の皆様こんにちは

RegettaCanoe自由が丘店の関です(*ﾟｰﾟ)ゞ

突然ですがっ!!

歩いていたら…あるいは、まだほとんど履いてないのに…

こんな風に靴の

「ソールが底割れした!!」

「ソールがボロボロ崩れ落ちた!!」

「不良品じゃないのか!?!?」

なんて経験はございませんか？

一概にそうとは言い切れませんが、【加水分解＝経年劣化】の可能性が非常に高いです。

加水分解とは…

読んだ字のごとく、‟加わった水によって分解する”。

水気・湿気があることによって分解される化学反応です。もっと砕いて言えば、水気・湿気によって素材の内側から破壊してしまいます。そこで思いつくのがポリウレタン(PU)という素材。ポリウレタンは、伸縮性・染色性・耐熱性・弾性・耐油性・軽量等に優れている為、靴だけではなく衣類やカバン等にも多く使われています。

しかし、その加水分解に弱い代表格がポリウレタンなんです。

ポリウレタンの内側はいくつもの分子が連結しているのですが、加水分解によってその連結が切られてしまいます。

↓内側はこんな感じ↓

※ポリウレタン分子構造画像検索より引用

よって耐久性が無くなり、底割れや底崩れを起こしてしまいます。すなわち、内部強度が落ちた靴底で歩行時に力が加わり、圧に耐え切れず壊れるといった感じです。

極端な例で言ってしまえば、トンカチでガラスを叩き割るって感じですかね…。

ポリウレタンの怖い点は使用し始めてからではなく、製造された時点から経年劣化がスタートしています

個体差はありますが、約2～3年も経てば加水分解が発生します。しかし、保管状況、使用頻度によっては買ってから数ヶ月で加水分解が発生することも珍しくありません。

世界規模で考えても日本は加水分解の被害が多く、その理由は高温多湿が大きな要因なんだそうです

・「雨の日も履いていたら壊れたんだけど…」

雨の日に履くのは加水分解を早める大きな原因の一つです。

予め防水スプレーをかけておいたり、防水設計の靴や、レインシューズ(ブーツ)を履きましょう。

もし急な雨で濡れてしまったら、早めにタオル等で水気を取り、乾くまで風通しの良い場所で陰干しをしましょう。

靴の中も濡れてしまったら、新聞紙をギュウギュウに詰めて

吸水させるのもおススメです

天日干しはNG余計な水分まで飛んでしまい、カピカピになり変形したり、表面のヒビ割れを起こす可能性があります。

・「まだ一度も履いてないのに壊れたんだけど…」

購入してから一度も履かずに、あるいはシーズンオフだから・冠婚葬祭でしか使わないから、と下駄箱や靴箱に入れっぱなしではなかったですか？実は下駄箱や靴箱の中は湿気で充満していて、使用していなくても湿気によって劣化は進んでいます。それを少し改善する方法は下駄箱・靴箱にシリカゲル(乾燥剤)を入れる事です。インソール側からも水分が吸収されるので、靴の中にも数個入れておくと、除湿＋消臭効果もありますよ且、たまに短時間でも良いので履いてソールに多少の圧をかける事も大事です。圧をかける事で、ソール内部に溜まった水分が放出されるからです