24日（日）の20時15分、母国チリからマドリー経由で――乗り継ぎに遅延が生じて予定より遅くなって――バルセロナのプラット空港へ降り立ったのは、我らがバルサの2011-12シーズンの新加入選手第1弾のアレクシス・サンチェス
（Alexis Alejandro Sánchez Sánchez | 19/12/1988-）だ。
バルサ初のチリ人プレーヤーとなるアレクシスは、そのまま空港からカンプ･ノウへ向かい、クラブオフィスの玄関の巨大エスクードの前で記念撮影に応じ、クラブのインタビューに豊富を語った。カンプ･ノウの周囲には予想以上に多くの人が集まり、チリの国旗も多く見られ、大歓迎の雰囲気となった。
チリのワンダーボーイは翌25日（月）、朝8時からバルセロナ病院でのメディカルテストを受診、磁気共鳴画像装置（MRI）やX線による検査を受けた。その後はカンプ･ノウ内のメディカルセンターで各種テストを受診した。クラブのドクター、リカルド・プルーナはアレクシスの健康状態は良好、コパ･アメリカを戦い終えたばかりのアレクシスは心肺機能や筋肉のテスト結果にも良い結果を示してると説明している。
午後は会長室で契約書へのサインを行なった。バルサとアレクシスの契約期間は5年で2016年6月30日まで、契約解除金は1億ユーロに設定された。
そして、正式契約を済ませた後の恒例、クラブオフィス玄関の巨大エスクード前での会長サンドロ・ルセイとの記念撮影を行なった。
その後は、メディア向けのプレゼンテーションが行なわれ、背番号9のバルサのユニフォームに袖を通した。プレゼンテーションには副会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ、スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタも出席した。
バルトメウ副会長は「アレクシス獲得はテクニカルチームの要望を受けたものであり、移籍金は2,600万ユーロとなり、チームと選手の成績に応じて最高1,150万ユーロが追加される」と説明。また、交渉においてアレクシスが「金銭的に私たちを上回る額のオファーを拒否し、バルサ入団に協力してくれた」ことも加えている。
スビSDは「アレクシスはポリバレンテな選手で、複数のポジションでプレーすることが可能だ。そして、アレクシスは迫力とアグレッシブさでチームに貢献してくれることだろう。彼は攻撃のオプションを増やし、今、私たちのチームにないものをもたらす選手だ」と獲得の経緯を説明した。
アレクシスは「バルサ入団を決断する大きな要因は、グアルディオラが電話をくれて信頼を示してくれた」と説明した。「バルサの選手になれてとても嬉しいし、世界最高チームの一員となったことを誇りに感じる」と喜びを示し、今後の目標については「まず最初にグループに溶け込み、チャビやメッシの他、最高の選手たちから学び取っていくことだ。そしてピッチの内外で良いイメージを残したいと思う。僕にとっては、ロッカールーム内で良い関係を築くことはとても重要なんだ」と最高レベルの選手たちの揃ったバルサの高い競争力に挑戦していく意欲を語った。
当初の予定ではカンプ･ノウもミニ･エスタディも芝生の張替え作業が終わったばかりで養成中ということで、ソシオ向けのプレゼンテーションは行なわれないとされていたけれど、結局シウター・エスポルティーバで行なわれたようだ。
