ブラジル体験談シリーズ① | FCレガッテ(大分)

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今回は、私が毎年行っていた南米スラムについてお伝えします。


当時10年前、ブラジルはサッカーの国だからと、お知り合いの旅行会社の社長さんに言われるがまま、独立前に単身でブラジルに行ったのがきっかけで毎年行くようになりました。

最近、現場に入ってからは行けていませんが。。。


世界は広いです。。


日本の真裏で何が起こっていたのかをお伝えします!



「ブラジルはなぜサッカーが強いのか」


10年前、この答えを探しに、単身ブラジルに1ヶ月間行きました。
そこでプロチーム見学もたくさんしましたが、やはり印象的だったのがスラム訪問。今回は長編(前編・後編)でお届け!


ブラジルでも歴史の深いスラム。それはリオデジャネイロのロシーニャでした。
知り合いのリオの旅行会社にどうしてもと無理を行ってなかば強引に入れたスラム訪問。


ボスに説得できればという条件で、リオデジャネイロの富豪が住む地区にある高級ホテル(インターコンチネンタルホテル)にて僕は自身の新たな歴史を刻むことになる。


この日は通訳の日系女性クララと、運転手である生粋のブラジル人のおじいちゃんと僕の3人だった。
僕以外の2人は、どうしてもスラムに関わりたくないと僕をギリギリまで説得した。

クララ
「フジカワさん、やっぱり辞めましょう!別の最高のプランを用意しています。」

「それだとここに来た意味がないんです!ブラジル代表選手のほとんどはスラム出身なんです。ここに何があるのかを見に行かなければ今後始めるサッカースクール事業もできない。なぜ、ブラジル人がサッカーが強いのかその秘訣を知りたいんです!そしてそれを自身の今後の事業に活かしたい!」


運転手のおじいちゃんは、ただ、ただハンドルを持つ手が震えていたのでした。


「30年この仕事をしているが、スラムには行ったことが一度もない。とくにロシーニャは…」



到着し、予定時間になっても全く姿を現さないため、2人の機嫌がだんだん良くなり、もう帰ろうとしたその時、2m近くあるごっついサングラス黒人がそこに現れた。


2人とも感情をここまでひっくり返されるのもそうない、という顔。笑


23歳の僕はお得意の闘う戦士の顔で、これまで溜まっていた想いを、スーツケースにぎっしり詰まってたサッカーボールを見せながら、一生懸命に彼にぶつけた。
「スラムの環境を良くすることで、ロナウドなどのスーパースターが生まれる確率が高まる。そうすれば、日本の子供たちだけでなく、世界中の子供達のサッカーレベルがあがることに繋がる!これは寄付ではない!世界サッカーへの投資だ!」


スラムのボス
「こんなバカは初めてだ。よし、わかった。」(通訳クララ)


ピッカピカのシボレーのレンタカーの助手席にボスが乗った。
僕とクララが後ろの席に。

クララの汗が止まらない。運転手のおじいちゃんの持つハンドルから手がはなれてしまうんでなはないかというくらいのブルブル感に達する。
その時初めて、やばいことになったかもしれない。そう思った。
恐怖感を感じずにはいられない。
人を何人殺したかもしれないサングラス黒人の大男が助手席に乗って、しかも歴史の最も深いスラムの中に向かうのだ。

富豪地区からスラムの入り口まで来た時、これまでの恐怖はまだ序の口だったことを知らされる。



ボス
「急いで前も後ろも窓を全開にしろ!」

訳しながら焦るクララ、何かとんでもないことが起こる予感とはこういうことかという顔のおじいちゃん。(運転手)



ボス
「スピードを緩めろ!」


「もっと!もっと!」



嫌な予感プラス死にそうな予感がここまでするスラムを前にさっさと目的地まで行きたい3人だったが、ナント死を覚悟しろと言わんばかりの時速10キロ以下。歩くスピードかよ!


泣きそうな2人。3人ともご臨終でしょうね、といった状況。笑


これがスラムか。。。



入った瞬間。死体の腐った匂いのような(臭ったことはない。笑)臭いが漂い、僕らが世界の殺し屋を集めたオールスター会場です。みたいなとてつもなくヤバイ雰囲気。


盗んだ物が売り買いされ、電線や水は公共のものを無断で引っ張って来て、薄汚い家はボロボロ。いかにも危ない感じの黒人も多い。家の窓からこちらを監視するような姿もちらほら見て取れる。


今頃スラム中に僕らの情報が届いて、現地では生きて帰れないかもしれない。

車一台しか通らない道の両脇にには店が立ち並ぶ。そして、お前なんか一発で殺せると言わんばかりの目線で睨み付けるスラムの住人達。


まるでピラニアの大群に餌をあげたようなものだ。
もうホントに、いつ打たれてもおかしくない最高の環境!笑


突然、ボスが窓から身を乗り出した!


何が起こるのかホントにわからなかった!ただホントに怖かった!

命知らずのバカとは自分以外にいないと何度も繰り返していた。


そして次の瞬間!


(次回に続く)