空と太陽

今年に入ってから同居人(一緒に住んでいるボーイフレンド)の具合が急激に悪くなった。

 

肝硬変だと言われてる。肝臓が正常に働いていないため腹水が溜まる。筋肉がどんどん落ちて体力がなくなっていく。自分の身体も自分で起こせない。

 

1月に初めて腹水を4.2リットル抜いた。

2月には6リットル。

どっちも急遽、ERに連れて行って入院になった。

 

今回はER行かなくても済むようにと、医師からオーダーをもらってスケジュールを組もうとしてたのに、全然スケジュールを組めなくて結局ERに行って入院。まったく、この病院が特別なのか、今までに経験したことのないような病院。

 

今回は9.2リットルもの腹水を抜いた。

 

腹水を抜くと若干良くはなるが、もとに戻るわけではない。徐々に悪くなっているような気がする。

 

その間も利尿剤やら、睡眠薬やら、咳止めのシロップやら、いろんな処方箋が出されているので、どこからどんな副作用が出てるのかわからない。

 

時々、痴ほうのような症状も出てきたし。物忘れも激しくなってきた。

 

助けが必要だと自覚はしてるものの、あんまり手出しをしてしまうと機嫌をそこねてしまう。

 

まだ63歳。見た目は80歳ぐらいに見えるくらい、この1年間ですっかり老けてしまった。

 

ほんの数年前まではしょっちゅうジョギングしたりジムに通ったりしてて、マラソン大会にも月一回は必ず参加してた。健康の象徴のような人だった。

 

それが今では見る影もない。お腹と足に水が溜まって、お腹は風船のように膨らんでるし、足は大木か像の足のよう。それ以外は骨と皮になってしまってる。

 

本人も辛いと思う。私も辛い。悲しい。腹立たしい。

 

今日具合がよさそうだからといって、明日もそうだとは限らない。2日前までは「そのうちまた車を運転するぞ」って勢いだったのに、昨日から一日中ウトウトしていて言葉もしどろもどろになって何を言っているのかわからない。

 

1月まではまだ歩けたし車も運転できてた。それがあれよあれよという間に、こんな状態に・・・。私の心の準備はもちろん、ウォーカーはもちろん、リフター(リクライニングチェアで起き上がれるようにリフトもする椅子)や、つかまり棒や、アームのついた椅子(アームをつかんで立ち上がれるように)、アーム付きのトイレシートなどなど、何が必要なのか何が市販されてるのかもわからずに、とりあえずそろえた。

 

アメリカなどに来てしまったため、両親の面倒は見なかったから、ここで学ぶチャンスを与えられたのか・・・。

 

親ではないが、お互い甘えがあるので、なかなか精神的にもチャレンジになってくる。

 

トラストテクニックや動物に関わる時間が割かれてしまってフラストレーションも出てくる。でも、自分自身の健康だけは先に考えないと共倒れになるので、それだけはやらないと、と思ってる。

 

でも、こうやって愛する人の看護をしている人たちはきっとたくさんいるんだろうね。そんな人たちを応援します。頑張ろうね。