フツーで良いのよ、良いんだよ~。 | 「REGALO vintagewatch」ヴィンテージウォッチ専門店のブログ

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東京・お台場でセイコー、カルティエなどのヴィンテージウォッチを中心に販売。
時計の修理をはじめベルト交換も行なっています。
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私が嫌いなコトは「使わない機能にお金を払う」こと。


例えば電子レンジは「温める」が第一前提でこれさえあればいいと思っているが、

最近のは機能がやたら多い。「温める」以外に解凍、オーブン機能、蒸す、などなど。

機能が多いのは良いが使い方が難しい。説明書読んでその場は良いがすぐ忘れる。

忘れる自分が悪いのはよくわかっているが、半分以上の機能は使わないのに「値段が高い」。

できれば自分の使う機能でカスタムできて機能を足すごとに追加料金にしてくれるなら嬉しい。


さて何でこんな話になったかと言うと、お客様との会話でよく聞くのが、

「クロノグラフの時計を買ったけど使わない機能だし無駄にデカイ」

「ダイバーズウォッチを買ったけど、そもそも着けて潜らないし買ったのは良いけどベゼルの使い方が分からない」

まぁこう言うのも何なんですけど「見た目」、「流行り」、「評判」だけで時計を買うと本当に後悔するんです。



「時計」は男性が唯一できる「装飾品」だと私達は考えています。

他に着けていいアクセサリーは「結婚指輪」と「アイウェア」のみ。

ブレスレットやネックレス、その他の指輪なんて有っても無くても見た目はそんなに変わらないし、

ジャラジャラ身に着けるのはカッコ悪いしダラシナイ…。


「時計」はイイ歳して仕事中に携帯で時間見るのは正直有り得ないし、デートしている時に携帯見るのも相手に失礼な気がします。

まぁ便利なんですけどそこはオトナなので・・・!


「結婚指輪」は言うまでもないですね。

「アイウェア」は今や定番アクセサリー。メガネを掛けると優しい印象になりますし、

サングラスは実用的です。自分に似合うモノを選べばOKです!!


では「時計」を選ぶとき皆さんどうやって選んでますか?

多分ほとんどの方は「インターネット」で色々なブランドやショップのサイトを見ますよね。

そこで人気モデルだったり評判の良いものを探しはじめるはずです。

もちろん安い買い物ではないのでじっくり選ぶので時間を掛けます。

次に時計雑誌やファッション誌をパラパラめくると有名タレントや有名スポーツ選手が身に着けているものを見ます。

「こんなの着けてるんだ~へぇ~」くらいに思うと思います。それでネットで調べたら詳しく書いてあったり。

その後、ショップ巡りなどしてみたり、身近に時計をしている人がいたりして色々聞くと思います。

そしてボーナス時期が近づくと本格的に購入を意識する。


順番に違いはあっても、まぁざっとこんなところです。


ハイ、絶対失敗します。これは絶対に失敗します。

何故だと思いますか??


一番大事なところは「その時計が自分に似合うかどうか?必要かどうか?」

ココがほとんどの人は抜けているので多くの方は時計選びを失敗します。


「だって自分で散々調べたし、お店の店員さんも良いっていうから」

そんなもの当たり前で、お店の人は売らなきゃいけないから「似合うかどうか、必要かどうか」何て教えてくれるわけがありません。


まず現行品の多くはご存じの通り「大きいサイズ」のものが多い。

よ~く考えてください。ベゼル径が40mm以上の時計が似合う人ってどんな人ですか?

「大きい時計」つまり手首回りが太い人、体格が大きい人ではないですか?

恐らく日本人の腕回りは16㎝~18㎝の方が多いはず。

ガッシリした人は18㎝以上あったり、背も体格も大きいので似合う。

体格が標準以下だと時計ばかり悪目立ちしてしまう。

洋服や靴のサイズを選ぶのに時計のサイズを選ばないと全体のバランスがおかしくなります。

せっかくのファッションも時計の大きさ一つで印象が良くも悪くもなります。


次に「機能」。見た目で言うとクロノグラフやダイバーズは男性らしくカッコいい。そして人気も高い。

だからと言って不必要な機能にお金を払うのはもったいない。

時計は「時間を見知る」が第一前提。他に必要なのは「秒針」や「日付」などの実用的な機能ぐらい。

例えクロノグラフを使わなくてもメンテナンスは必要だし修理代も高い。

ダイバーズもぶつければベゼルが外れる可能性もあります。

ヴィンテージとなるといずれもプレミアの付くモデルが多く、さらに修理ができなかったりパーツ代が異常に高いなんてことはざらです。


最後に「プライス」。これは一番悩むところですし、誰もが必ず躊躇する問題です。

現行品や現行中古は年々右肩上がりに値上がります。

ポーンと買えればいいですが大半の方はそうではない。それこそローンを組んで買うものでは絶対ない。

今後のメンテナンスも考えると現実的な値段でないのは確かです。


「憧れ」もちろんこの気持ちは重々わかります。しかしそこまでして本当に必要ですか?

お店に行っても店員さんは「売る」のが仕事です。一生に一度しか買わないと言っている人に本当のことは言ってもらえません。



せっかくだからと勢いに任せると多くの方は失敗する買い物が「時計」です。

私は今までの経験で「買って良かった」という方より「買うんじゃなかった」の方を多く見ました。


ではどうしたらいいか?


難しく考えないでください。

自分にとって「必要な機能」を搭載した「ベストのサイズ」のものを「予算内」で買うだけです。


想像してみてください。

お金持ちの裕福な方が高級品を身に着けるのは想像できます。

しかしその人が10万円位の時計をしていておかしいですか?

そんなことないですよね。

むしろ意外性もあるし庶民的で何となく親近感が湧きますよね。


時計をしている人が御爺様や御父様からもらった時計をしていたらどう思いますか?

何となくですがモノを大切にする良い人のような気がしませんか?


結果「フツー」でいいんです。

何気なくイイなと思ったらそれで良いんです。

前回も書きましたが「ラグジュアリー」や「ステータス」なんて時計には必要ないです。


では「どういう時計」が良いか?

サイズは日本人にベストなのはベゼル径33mm~38mmぐらいがちょうど良い。

現行品を見ると小さく感じますが決してそんなことはありません。

ビジネスで使うのなら「シャツの袖に収まる」サイズが基本のサイズです。

袖がクシャってなっているとカッコ悪いですからね。


機能は先ほど書いた通り時計は「時間を知る」ための物ですからシンプルなものを。

ごちゃごちゃ余計な機能が付いていたりカラフルだと本当に悪目立ちします。


最後に「プライス」。これは人によって違いますしベストのプライスというものはありません。

お休みの日用で買うというよりほとんどの場合、仕事を含め日常的に使うのでそこそこ予算は組むのだと思います。

ですがコレばかりは答えがありません。


しかし参考になるかどうか分かりませんが私なりの考えです。

「時計に何十万円も使うのなら家族と食事に行ったり旅行に行ったりして皆が幸せになれたらいい。」


自分を支えてくれる家族のために働くわけだからしっかり給料を持って帰ればみんなが幸せになる、

家族ありきの自分です。それだけは間違いないです。


ですが「じゃー何も無し」は・・・ツライ。

なので私としては20万円位までなら良いのでは?と思います。

もちろん1本20万円でも複数トータルで20万円でもどちらでもいいと思います。


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ここから私の妄想話ですが、

洋服に合わせるため5~10万円位の時計をいくつか持っていたとします。

今夜は気になるあの子とデート。

食事を済ませて2軒目へ。

お酒も入って気分が良くなり、最近買ったものの話へ。

「いや~この前、仕事を頑張った自分のご褒美にコレ買ったんだよね~」

「うわ~すごいステキ!!ちょっと見せて」

「良いよ!!着けてみなよ!!」

「あ、ちょうど良い大きさだからワタシにも似合う~」

「最近、女性も大き目の時計がはやっているらしいけどシンプルだから女性でも似合うよね!!」

「でもスゴイ高いんじゃない??」

「いや~そんなことないよ!洋服に合わせていくつか買ったんだ。良かったらコレあげるよ」

「え~ウソ~、何だか悪いよ~」

「全然いいよ、キミが身に着けていたら何だかその方が良い気がするから。大事に使ってあげてね!!」

「ホントに~ありがとう!!」

…ということに



とにもかくにも「トータルバランス」を意識すれば本当に必要なものが見えてきます。

せっかく買うのなら「本当に必要」なモノだと良いですよね。



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