ミーちゃん 水商売した事あるんだよね
東京の時給はいいし、芸能人に会えたりもするよ
ママは時々こんな話をした
🍓働くならママのとこで働きたい
それはダメだよ‥ミーちゃんには無理な仕事だから‥
ママが曇った笑顔で言った
私はこの時はまだ、ママが風俗で働いている事を知らなかった。ママは何処かのクラブかラウンジで働いていると思ってたが、それにしては軽めの服装で出かけて行くのが不思議だった。
東京に来て3週間ママにお世話になりっぱなしで自由に使えるお金も底をついてきた
求人雑誌で見つけた歌舞伎町のクラブ
元旦那の働く外国人クラブからも近く、お店も怪しい雰囲気では無かったので、面接に行った次の日から働く事になった。
直ぐに母に私が夜働いていた時の服を送ってもらった。心配していたが、東京ではお洒落なお店が沢山あり、お洒落な恰好も必要だからと、精一杯明るい声で言った。
クラブで働くようになり始めてのお給料を貰い
ワクワクしながら開けて驚いた
約束された金額とは随分少なかったから。
知らない土地で知らない人ばかりで、関西弁を馬鹿にされながらも、明るく頑張ってきたのにと
まだ19歳だった私は涙が溢れた
(今なら直ぐに間違えてませんかー!??
と直接訴えるけど、この時はまだ高校出たての可愛い少女だった)
次の日の朝
いつものように、ホテルでママや奥田さんと
モーニングを食べている時元旦那が
👱♂️実は昨日ミーの初給料だったんだけど
言われてた時給よりかなり少なく計算されて
…
お給料出たら 奥田さんとママに美味しいものを
ご馳走しようて話てたから、ミー元気がなくて
元旦那が話をする際中から、涙が溜まってしまった。そんな事で落ち込むな〜泣くなんて〜
と奥田さんとママに笑われると思っていたので、
涙の向こうに見える奥田さんを苦笑しながら、ゆっくり見た
そこには今まで見たことのない怒りに溢れた奥田さんの形相があった。
隣にいるママも怖い顔で
パパ許せないね…と。
奥田さんは、もう店に行かなくていい
お金はきっちり取ってやるからと。
その日の夕方、クラブの近くの喫茶店に給料明細を持ってくるよう言われ、元旦那と向かった。
暫くして奥田さんともう1人奥田さんを上回るくらい強面の男の人が来た。
元旦那が働いている外国人クラブのオーナーさんだと紹介された。
店の公衆電話から、奥田さんが私が働いていた
クラブに電話している。時々荒い口調で怒鳴っている。
今からすぐこいや!!と言って電話を切った
心臓がバクバクなっていた。
電話を切った奥田さんは
今から来るから と。
元旦那も緊張で顔が強張っていた
暫くして見覚えのある男の人が入ってきた
クラブのマネージャーだった
外国人クラブのオーナーが私のお給料明細をマネージャーに投げつけ、
「舐めとるんか!どないしたらこの金額が出るんじゃー!!約束した金と違うやろが!おりゃー!
!」
書き直して来いやー!!!
実際はもっと沢山暴言の山でしたが
怖さのあまり覚えていません
マネージャーは一言も発せず
分かりました と言って早足で出ていった。
喫茶店に響き渡る程の大声でお客さんは
ほとんど居なくなっていた。
トイレに行きたかったが脚が震えて我慢した。
元旦那と奥田さん達は何か話していたが
私の頭には入らなかった
大変な事になってしまった
帰りたい!帰りたい!
私は何をやってるんだろう
弟は元気かな?
爆発しそうな心臓の鼓動を聴きながら
ボーと考えていた
明日帰ろう!
とりあえず一旦帰るんだ!
そう決意した時
喫茶店の扉が開き
ゆっくりとベージュのスーツを着た
普通の世界の人では無い事が一目で分かる
男の人が入って来た。
真っ直ぐこちらへ向かってきた
〇〇会の水谷です…
話聞きましょか…
殺されるかもしれない
本気でそう思ったことは、私の人生でこの時だけである