Burn.読了 | またりんブログ

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とにかく好きなようにつづっていきます。
「自由にきままにゆるく」
がモットー.:*:・'゜。.:*:・':*・*


読み終わりました、
加藤シゲアキ先生のBurn.
3作目の作品です。
前作より読みやすく、
心が暖まるお話でした。


前の2作はシゲの心の闇を
見せられてるみたいで、
えぐいなーという印象が
強かったけども、今回は
テイストが変わったなという印象。


天才子役だった主人公・レイジ。
20年前のとある事件をきっかけに
記憶をなくしてしまう。
舞台演出家に送られる
ウィッカーマンの授賞式の帰り、
レイジは妻が運転している車で
交通事故に遭ってしまう。
入院した病院で、20年前の事件と
深いかかわりがあるローズと
再会することで、レイジは過去を
思い出して行く。
1人の青年が過去と向き合うことで、
人間的に成長していく物語。


登場人物が魅力的で、
徳さんとローズに出会うことで
可愛げのない少年だったレイジが
生き生きとしていく姿が
丁寧に描かれていました。
徳さんとローズのコンビ好きだな。
ヒロを懲らしめるあたりの話は
わくわくして、チームワークの
よさも抜群で楽しかった。


実は出てくる登場人物が
レイジの過去と深く関わっていて、
記憶が戻ることで一つひとつの
関係が明かされていくところも
すごく面白かったです。
世々子さん、徳さん、ローズ、
奥さんの望美すべてが繋がっていて、
最後すっきりしました。


奥さんの望美さんもすごく素敵な人。
事件のあと、レイジを無視する
クラスメートやさくらに対し、
びしっと決めてくれます。
噂や偏見で態度をころっと変える
クラスメートたちは、
噂に流されやすい世間の人を
風刺的に描いているのかなと感じた。
アイドルという立場上、
噂や偏見とは隣り合わせなわけで。
そういうものに惑わされる世間に
対する想いを、望美やローズという
正義で表したのかなとも思いました。


個人的に印象的だったのが、
レイジが母にむけて放った一言。
自分が幸せになると、
他の人が不幸になるの?
徳さんやローズとの出会いで、
本来の自分の感情を取り戻したレイジ
けれどそれが演技の妨げになってしまい、
監督を怒らせてしまいます。
楽屋に帰ったあとに母親に
そのことを指摘され放った一言。
これはアイドルだからこそ
出てきた言葉なんじゃないかなと。
テレビに出る人間はイメージがあって、
そのイメージと現実のギャップに
苦しんだことがあったんじゃないかな。
何かの取材でシゲが本作について、
過去の自分と重ねたところがある
と言っていたけど、このシーンも
そういう過去の苦しみから
生まれたものなのかなと
勝手に想像してました。


思い込みかもしれないけどね。


この後、レイジは母親が単に利益の
ためだけに自分を俳優という商品
として差し出した訳ではないことを
知ることになります。
母親の本当の想いに気づいたレイジは
感謝の気持ちを母親に持ち始めます。
この母親との信頼が生まれるシーンは
最近謙虚になったというシゲと
重なるところもある気がしました。
本の出版を通して、周りに支えられて
仕事ができていることを実感して、
謙虚になったというシゲちゃん。
この変化がレイジと母親との
関係性の変化に表されているのかな
と勝手に結びつけて読んでおりました。



金魚や子供を授かるといる設定は
シゲの友達とのエピソードから
発想が生まれたのかなーと。
そんな日常のシゲさんも
垣間見れる作品になっています。笑
舞台の主演を務める予定のアイドルが
できちゃった婚で降板、
グループ脱退は笑ったけどな!
あれ?あのこのこと?みたいな。笑
やめてーそこで出すのやめてー!


最後になったけど、本当に装丁が
めちゃめちゃ綺麗ですよね。
おしゃれ。
こだわって作られてるのが
伝わってきます。


タイトルのBurnと表紙のオレンジ色は
この本の1番確信をつくシーンへ
繋がっているものだったんだね。
生物が描かれているのは、
生と死という隠れたテーマに
関係してるのかな?


魂を燃やせよ


すべてはここに繋がっていたんだね。



もう少し描いてほしいってところも
あったけど、今回も大満足でした!
次回作も期待しています。



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