バツイチはモテるというのは本当だ。

30後半にもなれば
もう同年代のいい人は結婚しているし

信用できるのは自分だけであるということが
明確に経験から証明された今となっては
男に頼っていくよりも
自分で生きていかなければなと思うのだが


男はあちらから寄ってくる。


離婚することになりまして…

と、必要に迫られて
色々な場面で伝える機会があるのだが、


離婚することになった
と伝えるだけで


意外にも新しい世界はブワッと広がる。


そして、
夜も昼も誘いがかかる。



私の方も
どこに何が落ちているのか分からないからと
なるべく応じているうちに

家で静かに過ごす時間は
ほとんど取れなくなった。



でもそこに感情があるかと問われると

どちらかというとプライベートと言うよりは

仕事のような感覚に近いので、

礼儀正しく丁寧な応対をする。




すると、意外にも

上品だ、綺麗だ、気遣いができる女性だと

評価は上がり続け、



あなたのような人を探していた

と、あちこちから言われる。



私にはこういう障害がありまして
もうちょっと冷静に考えてくださいねと伝えても

ストラテラを飲んでいる今となっては

一見、健常者となんの違いもない行動が取れて

なおかつ

空気が読めないために、
空気を読みすぎる力?を備えた今では

めちゃくちゃ気がきく女だと
思われて

だからそんなに優しいんだねとか
素直だとか正直だとか

そんな評価に転換されて

適度な距離感を保っているために

あまり障害は影響しない。



障害を克服すべく身につけた
栄養、健康、心理の知識は


社会的に成功している男性の興味と合致することが多く、

知的な女として映るらしく
高く評価される。




逃げ恥のように、

仕事のつもりで結婚をしたら

どんなことになるのかなぁ〜

と、想像してみる。




そこに感情がない相手なら

仕事と割り切って演技し続けられるかな。

それとも段々情が湧いてきて本当に好きになれるのかな。




離婚となったら
自立することに必死になれるんじゃないか
頑張って働けるんじゃないか
と思っていたが、

残念ながら守るものも失うものも
なくなった今

いざとなったら練炭を炊けばいいやと

ぼーっと生きている。




いろんな男性を見ていると

社会的に成功している方は

元々特殊なずば抜けた賢さや器用さと、体力を持っていることがわかる。


その能力が自己肯定感を育て、
努力することの面白さを知り、

その後ぐんぐんと一般人と異なるステージに上がったのだなと思う。



彼らは金銭的に裕福なので

精神的にも余裕があるようで

大らかで明るく、

包容力があり、

そして前向きで、

しかも粘り強く、

有り余る体力、能力、自信を利用して

さらに上に行こうと
ますますコツコツ勉強していたり

どんどん人脈を伸ばすためのコミュニケーションを欠かさない。



生まれながらに人間としての格が違う。


なるほど私がどんなにあがいても
そちらにいけないわけだと思う。



発達障害は天才的な能力を持っているはずだからと、その才能を活かしてなんとか生きようと考えてもなかなか上手くいかないのは


天才的な能力をバランス良く持ち、

しかも強い体と心を備えて生きている人は

結構世の中にはたくさんいるからなのだなぁ。





女だから見える景色がある。



私が男だったら

こんな人には会えなかっただろうという人に

結構簡単に沢山会える。



理論的に考えると
私は今後益々老いていくわけで

男に頼るだけの人生を今後も生きていこうと、男に寄りかかるのは大変危険な行為である。

そう考えると
私を失っても心に軽く傷を負う程度で
問題なく生きていける男性が
私を誘うことと

私がそれに応じるのは
重みが違うわけで

なかなか本気で恋愛はできないなと思う。


だから適度な距離を保ち、深入りさせない。



すると追う本能を持つ男という生き物は
益々こちらに関心を持つようだ。




こんな人間観察をしながら
無感情に生きている。




立ち止まると
ポケットにスポッと落ちてしまう気がして

とりあえず無感情に歩き続けている。