今日はこんな本を読みました。

「死にたいままで生きています。」
という本です。

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タイトルが

私の気持ちそのまんま。


どんな方なんだろうかと気になって他市の図書館から取り寄せていただいて、借りました。


本当は買ってすぐに読みたかったんですが

私の本棚には
精神病に関する本や
生き抜くさをどうするかといった感じの自己啓発本が並んでいて

これ以上生きにくい自分を体現する本を並べたくなかったので、図書館から借りました。



私はよそのお宅に伺った時に
その人の本棚を見るのがとても好きです。
どんな人なのか本棚を見ればわかりますよね。



私の本棚を見ればきっと誰もが

この子…

と絶句することでしょう笑

だから私は他人に
私の本棚を見せないことにしています。






この本は咲セリさんという方が
ご自身の境界性パーソナリティ障害について
書かれたものです。



私は普段うつや、発達障害のことについて書くことが多いですが、

おそらくこれまでの人生で最も生きにくかったのは、自分の境界性パーソナリティ障害の側面だと思います。



鬱病だったりADHDやアスペルガーだけだったら

両親や数々の歴代の彼氏、そして夫に対して
捨て身の暴力を振るったり
自殺未遂を繰り返したりは

しなかったと思います。





私は高校生くらいから
彼氏がいなかった期間というものがありません。



友達にもなんども
「小春は彼氏がいないことがない」
と指摘されて不思議がられてきました。



彼氏が常にいる理由は
彼氏、もしくは彼氏候補が
常に複数名いるからです。



なぜ複数名いる状態が作れるかというと

優しくしてくれる人なら
誰でも構わないからです。



好きでもない人と付き合っているわけではなく
ちゃんとそれなりに好きなのですが、
普通の人よりもずっと簡単に異性を好きになるんだと思います。


また、どうやらボーダーの人というのは、
幼い頃から 生きるためにどうやって相手に好かれるかということを真剣に考えながら振舞ってきたので、人の懐に入るのがやたらとうまいんだとか。





なぜ複数名必要かというと

1人の人と毎日会えるなら、
常に連絡が取れて満たされるなら、
1人で十分なのですが、

普通の男性の場合そこまでマメではないため、
その隙間を埋めるために何人も必要なわけです。




そして1人が私の気持ちの揺らぎ幅に耐えかねて離れかけるのが分かると

さっさとその人を捨てて

次の人と
その翌日もしくは電話の切れた次の瞬間から
付き合い始めていました。



当時はそれを病気だとは
全く認識していませんでした。

でもなんとなく女友達に知られてはいけない気がしていて、誰にも言いませんでした。




境界性パーソナリティ障害は30代になると和らぐと言われていますが、それは私も実感しています。



なぜ良くなるかというとボーダーならではの
様々な失態を通じて反省を繰り返すうちに
人間として成長をして学んでいくんだそう。




私の主治医は
こんなすごいことを言っていました。

「美人はボーダーが治りにくい。
美人だと何をしてもなんとか許されてしまうので、反省をしきれずに繰り返してしまう。」



私の主治医は時々私の自尊心を育てようとして
私を美人だと評してくれることがあります。

そしてかなり頭の良い彼は、どこにも書いていないこのようなことを、こんな風に言ったりします。




でも、
私のボーダーが今は和らいできたということは
私も女盛りを超えてしまったということでしょう笑





境界性パーソナリティ障害は
私の抱えている精神疾患の中で最も厄介で、
治りにくいと思います。

治る薬もカウンセリングもありませんでした。




今も治ってはいないと思います。


結婚さえすれば
全て幸せになると思って結婚をしましたが

夫がいても寂しい時や
夫にこれ以上迷惑をかけられないと思うと

他に男の人を作った方が
かえって夫は楽になるなと
真剣に考えたりもします。





うつで仕事を辞めて
家で一人で過ごすことが増えてからは

あまりにも寂しくて
人妻風俗で働いてみようかと
ぼんやり、でも何度も真剣に考えました。



この本の著者は売春や風俗でお金を稼いでいたことがあったようですが、

私自身も
逆に寂しさを埋められるのでそれほど性的なことに抵抗はありません。


この思考の異常さに気がついてはいるので
実践はしないですし、
この考えを他言もしませんが、


この本に書いてあったことは
まさしく私そのものだと思いました。





私は自分の体験を
この咲さんのように公に話すこともなく、
それをお金に変えることも、
利用することもしてきませんでした。


この人のように赤裸々に話すことも、境界性パーソナリティ障害をまるで自分のアイデンティティのようにして仕事に変えていくこともしていません。



辛い過去や病気をお金に変えた咲セリさん


辛い過去や病気をただ溜め込んで自分にマイナスに作用させることしかできない私。




咲セリさんに対して

言葉にならない苛立ちが沸き起こると同時に
親近感が沸き起こり、

なんとも言えない気分になった本でした。




境界性パーソナリティ障害の対処法が書いてあるわけでもありませんし、

あぁやっぱり治らないんだなぁという気持ちにもなるかもしれませんが

当事者の方にはお勧めしたい本です。