旅行10日目、朝食後、シェーンブルン宮殿へ電車で向かう。
前日購入したシシィ・チケットで宮殿に入場。まだ早い時間だったので行列はそんなに長くなかったですが、チケット特典で待ち時間なく入場できました。宮殿の部屋数はなんと1441室。そのうちの2階部分が公開されている。内部は撮影NGなので、以下はネットからの拾い物です。
マリア・テレジア。オーストリアの君主(在位1740~1780)。フランツ1世の妃でマリーアントワネットの母。政務に励みつつ、16人もの子供を産み育てた肝っ玉母さん
漆の間。マリア・テレジアが夫の死後、夫との思い出の部屋として改装、夫の肖像画の前で思い出に耽り、一生喪服で過ごしたとのこと。
鏡の部屋。6才のモーツァルトが女帝マリア・テレジアの前で演奏を披露したところ。おませなモーツァルトがマリー・アントワネットに求婚したとの逸話あり。
丸い中国の小部屋。マリア・テレジアお気に入りの日本や中国の漆器が並ぶ。
大広間。幅10m・長さ40mの大ホール。「会議は踊る。されど進行せず」で有名なウィーン会議(1814年~1815年)がここで行われた。
宮殿をでて庭園を散策。
中央にネプチューンの泉 Neptunbrunnen、丘にグロリエッテ Gloriette がそびえる
海神ネプチューン(ポセイドン)に祈る女神テティスを中心とした力強い彫像
丘からは宮殿とウィーン市内が一望できる。遠く右にウィーンのシンボル シュテファン寺院がみえる。
宮殿を後に、地下鉄で移動して王宮家具博物館へ。ここはマリア・テレジアによって、ハプスブルク家の豪華な家具の保管倉庫として設けられたところ。
波乱に満ちたエリザベート妃(愛称 シシィ)の人生はミュージカル化や映画化され、人気を博したとのこと。宝塚でも人気の演目らしい。映画のセットなど展示されていた。
見学後、地下鉄でStiftgasse駅へ移動し、レストラン アマーリングバイスル Ammerlingbeisl へ。
レストラン併設の中庭。緑に覆われていて雰囲気が良い。とても混雑してました。
日曜日限定メニューのローストポーク(サワーオニオン、団子付) Organic-roast pork with Sauerkraut and dumpling。13.2ユーロ。お肉はとても柔らかく、酢の利いた炒めた玉ねぎとよく合いました。
食事の後、地下鉄で移動して 楽友協会 Musikverein へ。15時から予約していたウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のコンサートへ行く。
ネットで事前予約したけどチケットの印刷はできず、当日会場でチケットを引き換えました。
ニューイヤーコンサートで有名、のだめカンタービレでも登場したあの黄金のホール Goldener Saalです。豪華な内装でした
本日の曲目は以下の3曲。リンクは別途ネットからの拾い物です。
ブラームス / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
Johannes Brahms / Konzert fur Violine und Orchester D-Dur, op. 77
ソロバイオリニストは若くてとても綺麗な人でした。エネルギッシュな演奏でした。
モーツァルト / 交響曲第34番 ハ長調 K.338
Wolfgang Amadeus Mozart / Symphonie C-Dur, KV 338
モーツァルトの音楽は心地よいですね。ちょっと寝そうになりました。
ショスタコービッチ / 交響曲第9番変ホ長調作品70
Dmitrij Schostakowitsch / Symphonie Nr. 9 Es-Dur, op. 70
この曲の最初のほう、ピロピロ笛や激しいドラムがあったり、妖精(妖怪?)のパレードみたいな曲です。ちなみに、スターリンをはじめとする共産党幹部は、第二次世界大戦の勝利を記念とのことでベートーヴェンの第9のように壮大な曲を期待をしていたにも関わらず、ショスタコーヴィチが軽快なこの曲を発表したのでズッコケたとのこと(笑)。政府に対するささやかな抵抗だったのかも。
憧れの黄金のホールでのコンサートは良い思い出となりました。沢山の拍手を贈ったのにアンコールが無かったのがちょっと残念。この後にベルリン・フィルハーモニーのコンサートが予定されていて時間が押していたのかなぁ。ベルリン・フィルも聴きたかったけど、曲目に馴染みがなかったので今回はこちらにしました。ちなみに、2015年9月から佐渡裕氏がウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任されるとのことです。日本人の活躍は嬉しいですね。
コンサート後、旅行最後のディナーへ。地下鉄 Stubentor で降りて、レストラン プラフッタ Plachutta へ向かう。
今が旬のホワイトアスパラ。大きくてびっくり。レモン(酢?)の薄い味付け。ジューシーで甘みがあり、美味しかったです。
看板メニューのターフェルシュピッツ。スパイス入りのビーフブイヨンで柔らかく煮込んだ牛肉のスライス。
最初にスープを薄焼きタマゴの細切りと頂きました。タマゴとの相性がバッチリで美味しかったです。スープの味は、強いて言えばとんこつ醤油ラーメンのスープの味に近かったです。
煮込んだお肉に付け合せのほうれん草や大根おろしを付けて頂きました。ウィーンでは濃い味付けが多いなか、自分好みの味に調整できたので良かったです。
レストランは混雑してました。予約しておらず人の行き来が激しい席にあたったので、ちょっと落ち着きませんでした。ここは予約がお勧めです。
帰りに夜のウィーンの街を散策し、お土産屋さんとかウロウロしました。
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旅行11日目、朝の飛行機便で日本へ帰りました。
お土産で買ったザッハーのトルテ。私達には少しチョコレートの砂糖味が強かったかな。
ウィーンでは、豪華絢爛な宮殿をはじめハプツブルク家の栄華に圧倒されました。またオペラ、歌劇、コンサートなどたっぷり楽しめて良い思い出となりました。今回は時間がなくて美術館とか行けなかったので、また是非機会作って再来したいです。
(おわり)