よくお寺で見かける5色の布



この5色には意味がありまして



五色の布は『五正色幕』『五色幕』といい、仏教だけではなく神社にも用いられています。






これは神社での五色鈴



この五色とは、古代中国の陰陽五行説に基づくもので、宇宙間の森羅万象を、五元素である「木・火・土・金・水」を表したものです。



『木』→【青(緑)】



『火』→【赤】




『土』→【黄】




『金』→【白】




『水』→【黒(紫)】


青は青々と繁る木の色、赤は火の色、黄色は黄土、白は金属の光、黒は水が暗く低いところに集まるところから。

この五元素は、アーユルヴェーダにも通じており、色彩の他、方位(風水)や季節、時間、十二支、惑星、内蔵、人間精神などさまざまな物に当てはめられています。


季節だと




春は『木気』(青春)




夏は『火気』(朱夏)




秋は『金気』(白秋)




冬は『水気』(玄冬)



(土用といえばうなぎ…)

各々季節の終わりの十八日間に「土気」を用いたのが土用になります。



そして五行を陰陽で分けると、




木と火は「陽」

金と水は「陰」

土は「陰陽半々」
という配当になります。



神社やお寺にお参りに行った時に五色の布を見たら、宇宙の森羅万象を表わしているんだなと思いながら手を合わせるとまた格別なお参りになるかと思います。