志望動機には、「あなたを採用したときの企業のメリットを書く」ということを前回の記事でお伝えしました。
でも、ハローワークなどの求人票を見るだけではよくわからないことも多いですね。
今回は企業のメリットから志望動機を書く方法をお伝えします。
1.企業を知る
まずは、求人票を読みこみましょう。
求人媒体によっては、求人情報と企業情報が別のページになっているものもあります。
企業情報もしっかり読みましょう。
企業によっては、複数の媒体に求人情報を出している場合があります。
古い情報や、希望する職種とは異なる場合もありますが、目を通すことをお勧めします。
仕事の内容や会社の雰囲気がなんとなくわかったら、
次にインターネットで企業のホームページを検索しましょう。
小さい会社ですと、ホームページがない場合もありますね。
その場合は似た業種や、同じ製品を取り扱っている会社を検索するといいでしょう。
会社のホームページで特に読んでおきたいのは「社長からのメッセージ」です。
社長からのメッセージには
「どういう会社にしたいか」「その仕事により何を変えたいか」「会社の使命は何か」
といったことが書かれています。
2.企業が求めていることを知る
いろいろな情報を見て、なんとなく企業のことが分かったのではないでしょうか。
では、同じ情報を次のような視点を意識しながら読んでみましょう。
- どのような仕事をするのか、それにはどのような経験やスキルが必要なのか
- その仕事をするためには、どういう意識で取り組むべきか、どういう性格の人が合うのか
- 企業は将来どのようになりたいのか、そのために従業員にどのように仕事をしてほしいのか
3.自分の経歴の棚卸
これまで入手した情報が、企業のメリットにつながります。
ここからは企業のメリット部分と、応募する皆さん自身について、
共通するところと異なるところを考えてみます。
- 仕事内容は経験しているものか、必要とするスキルを十分に持っているか。
- 性格や意識は自分に近いものか。
- 企業が目指す姿について共感できるか。仕事のやり方についていけそうか。
- 情報を全体的に見て、社風や雰囲気などがあっているか
すべて合っているというケースはほとんどないと思います。
経験がない部分はどのようにカバーできるかを考えましょう。
これらをもとに、志望動機を書きます。
4.志望動機サンプル
下記のような書き方になるのではないでしょうか。
経験者の場合:
私はこれまで、(仕事内容)に〇年従事してきました。
特に(仕事内容2)は得意で、上司にも「(求められる性格・意識)な仕事の進め方が素晴らしい」という評価をいただきました。
これまでに経験を活かしつつ、今後は(企業の使命)のような、社会に貢献できる業務に携わりたいと考えています。
貴社の一員として(企業の使命)に向かい、(どのように仕事をしてほしいか)のように取り組みたいと考え、応募をいたしました。
未経験者の場合:
私はこれまで、〇〇業務に〇年従事してきました。
仕事を進める中で、〇〇の必要性を感じるようになり、より(企業の使命)に近い環境での仕事をしたいと考えるようになりました。
(仕事内容)の経験はありませんが、これまで担当してきた〇〇の仕事とは(どういう性格の人が合うのか)に共通する部分があり、経験を活かせると考えております。
(企業があるべき姿)を達成するため、(どういう意識で働くか)のように貴社に貢献したいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
ここまで、志望動機の書き方を簡単に説明しました。
志望動機の書き方についてはインターネット上に例文がいろいろ掲載されています。
まずは例文などを参考に、自力で短文でも書いてみましょう。
慣れてきたら内容を充実させたり、より説得力を高めたりするように心がけましょう。
志望動機には熱意も重要です。
「この会社に入りたい!」という思いを、志望動機欄を通じて伝えてくださいね。