こんにちは、天野川ワタルです。

潜在意識を活用し、
ゆるくらくーに生きるすべを探っています。

 

 

このようなお話があります。


年配の僧侶と、若い僧侶が一緒に
旅をしていました。


ある日、川のほとりに辿り着き、
その川を僧侶たちが渡ろうとしていると、
ひとりの若くて美しい女性が
川を渡ろうとしているのが目に入りました。


若い女性は僧侶たちに
「川の向こう側に行きたいのですが、
水が深くて渡れません。
どうか助けていただけませんか?」と尋ねました。


僧侶たちは、
女性に触れないという誓いを立てており、
これは困ったお願いです。


女性は助けたいけど、でも触れてはいけない…。


ところが、年配の僧侶は何も言わずに
女性をヒョイっと抱き上げて川に入り、
向こう岸に到着すると、そっと彼女を降ろしました。


そしてそのまま、
何もなかったように歩き出しています。


若いほうの僧侶は、
年配の僧侶がしたことが信じられませんでした。


年配の僧侶の後に続いて川を渡ったものの、
どうゆう風に声をかけていいかもわからずに、
無言のまま、歩き続けました。


そして、何時間もたってから
若い僧侶が、ついに我慢ならなくなり、
年配の僧侶にこう訴えました。


「僧侶たるもの、女性に触れてはならないのに
その女性を抱いて運ぶとは、一体何事でしょうか?」と。


年配の僧侶は彼をみてこう答えました。


「私は川を渡った後、彼女を岸に降ろしたではないか。
お前は、なぜまだ彼女を抱いているのだ?」



人間は誰しも何らかの「こだわり」を持っています。


その根底には、家族や社会での役割、
歩んできた人生などによって形成された、
その人ならではの規範が横たわっているでしょう。


ただ、そのこだわりに、こだわり過ぎてしまうと、
自分の生き方や周囲の人々との関係で、
窮屈に感じる事が多くなります。


もし、今回のお話のように、あなたも
過去の出来ごとにとらわれている場合は、
一度、物事にこだわり過ぎている所が無いかを
見直してみるのもいいかもしれませんね。


現実世界は今の連続であり、
過去は思考の世界にしか存在しないのですから。

 

 

いつもありがとうございます。 

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