While

While

While What Who Where When How

do you understand why are you.

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水族館からの帰りに、気がついたら電話が圏外になっていた。

水族館が圏外だったから、電波が戻っていないだけなのかと思って
電源を一度落として入浴する事にした。

だけど電波は戻っていなかった。
何が起こったのだろうと暫く考えていたら、
そういえば夢中になって新しい携帯で写真を撮っていたら落っことしたんだった。

そうだった。

買ってそうそう、いきなり壊したかもしれない。
いま、大事な電話がかかってこようとしてたら、どうしよう。

そこまで考えて、考えるのをやめてしまった。
面倒になったのもあるが、どうにかなると思ったのもあるが、
こんな時代にこんな事態になっていることが、
すこし面白くなったから。というのが一番大きかった。

電話やメールが発達して、とても便利になった。
誰でも思う事だと思うが、便利すぎることは時に不便だ。
使いこなせないような複雑で多機能な機械。
片手におさまるくせにそれがないと通常の日常が送れなくなってしまっているなんて。

あの場所で、あの時間に。
いないと会えなかったあの人とも、
たとえ1時間遅刻していようが、場所を1キロ間違えていようが、
すぐにどうにかなる。

今すぐにどうにかなる機械。
今すぐにどうにかしてくれる機械。

便利で色気のない、文明の利器。

テレフォンカードに硬貨を握りしめて
夜中に忍び出てかけたLove call。
何度も忘れないように思い出した待ち合わせ場所。
指先で覚えた大事なNumber。

いま、そこから私は隔離されてて、
いま、私を捕まえられる人は居ない。
私の居場所を解ってるのは、私だけ。

都会の真ん中で一人、快適なかくれんぼをしている気持ち。
じゃあ、見つけて欲しいと思うとしたら、誰?

真っ先に思い浮かぶ人は
私を絶対に見つけてくれない人。
私があと少し若かったら、もしかしたら私が鬼だったかもしれないけど。

Amore ヴァイオリン 鍵盤 甘い旋律 
今夜もここでいいやと思った。


海に行きたい。

生半可な海ではなく、紺碧の海と空の続くところ。
白と青だけの世界で、後ろ向きに倒れたい。












半日経ったら、誰か連れてくれば良かったと思うだろう
1日経ったら、スコールでずぶぬれになる 
2日経ったら、笑う
それで、帰りたくなくなる



マンタが見たい。
光の注ぐ海底で呼吸を忘れて横たわる。
一方向からの暖かい光が、程よい水圧とあわさって
私を抱き締める腕になる。
息をしないでいれば、耳鳴りのような静けさに心を奪われて
息苦しくなる毎に不覚にも、自分の命を感じてしまう。

こんなに生命に囲まれているのに、どうして自分の命を感じて悲しくなるのか解らないけど、
手を伸ばしても、手を伸ばせば、もしかしたら届くかもしれない暖かさと
小さくてどうしようもないことに日々、喜んだり悲しんだり、
「I AM 」しか感じられなくなっている私自身

この海の中では、命のやり取りが毎日行われていて、
それはまた、人とは違っているのかもしれないが。




また、果てしなく続く深いblueに、恐ろしくなってしまう事もある。
落ちないのに、惹き込まれてしまう。
止まって、見つめていると、そちらに惹き込まれている。
これは、colorなのか、spaceなのか。

光が果てしなく伝わっている。

手を伸ばしても届かない向こう側に
目を凝らしても映らない向こう側に


呼吸をしなければならない生物の方がより、優れているなんて決めたのはだれだ
補食ばかりしていること

人間が満たされないのは、求めてばかりだから

その場所にただ居る事ができないから。