前回の記事で、欧米人と日本人の精神構造の違いについて個人的な見解を書いた。

簡単にまとめると以下のようになる。


欧米人

・何をするにも、軸となる思想を尊重する

・トップダウン思考

・クラシカルなスタイルを好む

・統一感に美意識を求める


日本人

・基本的には無思想

・ボトムアップ思考

・多用なスタイルを好む

・統一感に特別こだわらない



これだけ見ると欧米人の方が優等生に見えますが、どっちかが優れててどっちかが劣っているというのではないことを断っておきたい。それぞれに良いところ、悪いところがあって、比較をしてそれらを明らかにしていくことを考えよう。


欧米人は思考のスタート地点(=思想、哲学的価値観、法、文化・・・etc)を凄く尊重しています。なぜなら、ここを間違ったら、最悪の結果を招くことになるからです。スタート地点から思考をトップダウンに段階的に詳細化していき、最終的に現実世界に具現化させる。これが彼らの思考モデルである。だから、欧米各国の街並みは総じてクラシカルで統一感がある。なぜなら、根底に思想・哲学があるからです。逆に言えば、このスタート地点が無ければ何もできない、かあるいは混乱をきたす。よって、スタート地点が最重要ポイントとなる。そのこともあり、良い部分は凄く良いが悪いところは酷く悪いといった二極化傾向が見られる。


それに対し、日本人は思考のスタート地点(=思想、哲学的価値観、法・・・etc)などはっきり言ってどうでもいいと思っている。そんなものお構いなしに考え得ることを考えるだけだ。だから、ミクロな視点で自分が最良と思うことをする。その結果がまた自分にフィードバックされ、自分はそれに対してまた最良と思うことをする。その繰り返し・積み重ね(ボトムアップ)の結果、自己の本質(=思考のスタート地点)を浮き彫りにしていく。という思考モデルである。だから、日本の街並みは混沌としていて統一感がない。思考はスタート地点に依存しないので、特別良いところもないが、酷く悪いところもない。


では、まとめよう。


欧米人

・何をするにも、軸となる思想・哲学を尊重する

・トップダウン思考

・クラシカルなスタイルを好む

・統一感に美意識を求める

・軸となる思想がなければ、何もできないか、あるいは混乱をきたす

・良い部分と悪い部分の極端な傾向(ハイリスク・ハイリターン)

・自己の本質は体験を通じて意識的に探究すべき重要なテーマだ



日本人

・基本的には無思想

・ボトムアップ思考

・多用なスタイルを好む

・統一感に特別こだわらない

・軸となる思想がなくても世界は回る

・特別良いところもないが、酷く悪いところもない(ローリスク・ローリターン)

・自己の本質は体験を積み重ねることで、自然と浮き彫りになるものだ(浮き彫りにならなくても構わない程度のものだ)