Destroy & Creation-google_detacenter


この写真をご存知だろうか?これは米Google社の超有名なコンテナ型データセンタである。つまりサーバ。これがなければグーグルの検索サービスも享受できない。まさにインフラの根幹である。注目すべきはこれらサーバ群がすべて「野ざらし」にされている点だろう。


数日前の記事でも取り上げたが、グーグル等の欧米IT企業と日本のそれでは、ものの考え方に根本的な違いが存在する。日本では空調、電源設備、耐震構造、監視体制など、サーバの維持費に莫大なコストをかける。日本企業の多くは、法令遵守、企業コンプライアンスに誠実であろうとするからだ


一方で、Googleは、Appleは必ずしもルールに縛られない。非常識なほどサーバを積み上げ、野ざらしにする。仮想化されたソフト群はその瞬間瞬間で必要なだけ物理的なサーバを確保できればいい。端的に言って、彼らはハードウェアなどどうでもいいと思っている。


この比較は、まさに今の日本と世界の対比を見事に象徴している。


ハードウェアを過剰に保護することで、ユーザビリティや利潤が削がれる傾向にある日本企業の多くは、既存のルールを尊重しすぎて、サービスの硬直化や低下を招いている。その点、GooleやAppleといった欧米企業は実に合理的である。ハードウェアの管理コストとユーザビリティとの「トレードオフ」を見極め、潔くハードウェアを犠牲にした。


この比較は、既存のルールに従うことが必ずしも良いこととは限らない好例である。


日本人はとにかくルールに従うことが好きな民族である。それによってある種の社会に対する「所属」を表明しているのかもしれない。そして、それは同時に「無思考」を意味する。思考の停止である。そこには破壊も無ければ創造もない。つまり成長=イノベーションがないのである。


日本企業にありがちな、上からの命令が絶対の縦割り体質。若くて有能な人材の才能を生かせない年功序列。コスト・リスクの高い雇用制度。流動性に欠けた労働市場。これらは20世紀の旧態依然の価値観が生んだものであり、すでに賞味期限切れである。21世紀の今、そしてこれからの時代には明らかに邪魔であり、すぐにでも焼却しなければならない。


日本は賞味期限切れのゾンビ企業・ゾンビ国家からの脱却のために、失われた20年を費やし、さらにこの先10年=計30年を費やそうと言うのか。そうだとしたら日本は21世紀最大の反面国家となるだろう。