1929年、世界経済恐慌が起こる。「市場経済を自由放任(レッセ・フェール)しておけば、完璧である」と考える市場原理が、欠点だらけのシステムである事が暴露された。

企業は金儲け=利益のために事業を行う。サラリーマンが1日働き、1万円分の商品を生産しても、企業は7000円の給与しか支払わない。残金の3000円が利益である。この利益が無ければ、企業は事業を行わない。

サラリーマンが給与全てを消費に回しても、商品は7000円分しか売れない。しかし商品は、1万円分生産されている。3000円分の商品は常に、売れ残る。この在庫3000円分は、企業の利益3000円分と等しい。

企業利益とは、在庫である。

在庫=売れ残りが増えると、企業は「これ以上作っても売れないので」生産をストップし、サラリーマンをクビにする。働き手が必要でなくなるためである。

クビになったサラリーマンは収入が無くなるため、ますます消費しなくなり、企業は在庫が、ますます増える。企業は、ますますサラリーマンをクビにする。クビになったサラリーマンは、ますます消費しなくなり、在庫が増え、サラリーマンは、ますますクビになる。

これが不況である。

原因は、企業が利益目的で、サラリーマンの給与を3000円分、ピンハネした事にある。

企業利益は、在庫であり、それはサラリーマンをクビにし、不況の原因となる。不況は企業を倒産させる。利益を追求する企業は、「自分で自分の首を絞め殺し、倒産させて」いる。

市場原理とは、企業とサラリーマンの「自爆」経済であった。