アメリカという国は、州=Statesという独立地域の連邦国家である。州は連邦政府の下部組織ではなく、連邦政府から独立した1つの経済行政区域である。よって、州の中で起こった犯罪事件は州警察の管轄になり、連邦警察=FBIは介入する権限をもたない。ただし、その事件が州をまたいで別の州で起きた事件と関与している疑いが確認されると、それは州警察の管轄から外れ、連邦警察=FBIの管轄となる。


これはヨーロッパ諸国がEUという共同体=連邦を形成しているのと同じ構図である。フランスやドイツは1つの独立した国家であり、それらが連邦を形成し、EUという共同体を形成している。例えば、フランス国内で発生した犯罪事件はフランス国家警察=National Police of Franceの管轄であり、ユーロポール=欧州刑事警察機構やインターポール=国際刑事警察機構は介入する権限を持たない。ただし、その事件が国家をまたいでEU圏内の別の国で起きた事件と関与している疑いが確認されると、それはフランス国家警察の管轄から外れ、ユーロポールの管轄となる。さらに、その事件がEU「圏外」の別の国で起きた事件と関与している疑いが確認されると、ユーロポールの管轄から外れ、インターポールの管轄となる。


このように、アメリカという連邦国家はヨーロッパという共同体=EUの縮図になっていることが分かる。アメリカとはヨーロッパ人が作った実験国家であった。


この連邦=共同体という概念は「分割して統治せよ」というセオリーに従っている。このセオリー、哲学が今現在の世界を動かしている。


今後、中国、南北朝鮮、日本を中心とした東アジア、アラブ諸国を中心とした中央アジアがそれぞれ経済圏=共同体を形成していく。世界は未開の地であるアジアを「分割統治」しようと目論んでいる。