未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)/ジョン・タイター
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2036年から来たと名乗るジョン・タイターが、先日テレビで取り上げられて反響を呼んでいるようです。私もジョン・タイターのことは以前から知っていて、彼の言う科学的なタイムトラベル理論には一目置くところがありました。


それは"2つのミクロ特異点を発生させてこれに電子を注入してコントロールする"という何やら訳の分からない説明ですが、実はこのミクロ特異点というのがミニ・ブラックホールのようなもの(?)でこれを超高速回転させて安定させると理論上カー・ブラックホールと言われるものになるそうです。ブラックホールは物凄い重力を持っていてその中を通過しようとすれば押しつぶされてしまいますが、超高速回転するカー・ブラックホールの場合、押しつぶされずに通ることができるのではないかと言われています。


この分野の研究で今もっとも注目されているのがCERN(欧州原子核共同開発機構)がスイス国境に建設している"超大型ハドロン加速器"による陽子の衝突実験ですが、これは電子ビームを粒子に当てて亜光速にまで加速できる装置で、超高速の粒子を衝突させてできた破片を観察することができます。ジョン曰く、まもなくこの実験によってミクロ特異点が発見されるというのです。もしそうだとしたら物理学における21世紀最初の大発見になるのは間違いないでしょう。


詳しくは本を読んで頂きたいと思いますが、このジョン、実は最初にある目的で2036年から1975年にトラベルしてきました。2036年の未来ではUNIXにある重大な問題が発生して、APLやBASIC等の初期プログラミング言語よりも古いIBM独自のプログラミング言語を翻訳する必要が出てきたと言うのです。そのある重大な問題っていうのはどうも2038年問題 のことを指しているようです。それで、ジョンの祖父がIBMの開発者だったということもあって1975年当時に製造されていたIBM5100(IBM独自のプログラミング言語を翻訳できる唯一のコンピュータ)を手に入れるためにトラベルしてきたらしい。


それで、1975年での任務を終えるとその先の2000年にトラベルしてきて我々とコンタクトし、何やら予言めいたことを言って去っていきました。


彼に関しては賛否両論ですが、彼が言い残した"多世界解釈"や"多元宇宙論"には実に深い洞察が含まれていて、その後多くの議論を呼ぶテーマとなっています。ミクロ特異点の発見は科学的な大発見になるでしょうが、それ以上に我々の価値観や宗教観(宇宙が1つであるという考え方)すらも覆してしまうほど衝撃的な発見になるでしょう。