どうやら風邪をひいたらしい。 | ひっぴーな日記

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よくわからないことを書いてます

 さてどこからはなせばいいのか。

 枕詞がこのようなことで申し訳ないとかけばいいのかどうかわからないが、君になら分かってくれると思う。
 こちらに来て数週間のことだ。あるレヴェー商店街に日用品を買いにいこうとしたらロングの茶髪に赤いレインコートをきた少女が石畳の道の真ん中で座っていたんだ。どうやらなにかを探しているらしくて、僕が人ごみの中を掻き分けて少女に話しかけた。何をしてるのかって。でももちろん僕のほうが背の高い。少女はちょっと脅えた感じを出した後に僕をにらむ様に何かを言った。よく見れば身なりはかなりいい。最初何を言われたのかさっぱりだったが、流石に勉強しておくといいといって進めてくれたバークレー先生のことだと思った。レヴェイユ語にすぐに切り替えて会話をした。大体こんなかんな会話だった。
 私は太平洋の中央の大陸から来た。でも生まれはここだ。それで大切なブローチを落としてしまったのだが見当たらない雨が上がってすぐにフードを上げてお使いを済ませようとして走り回ってるうちに気付いた。どうしたらいいんだろう。
 君は「なんで初対面の人にそんなことまで話すのか」といつものように不思議がっていると思うけれど、ペンを握る手が疲れるので省かせてもらうよ。
 僕はそのペンダントのありかを一目見て気付いた。でも少女にすぐに教えなかった。意地悪とは思っては困る。もちろんちゃんと見返りを求めたいからさ。こういう職業だとね。でも少女に見返りを求めるわけにもいかない、じゃぁどうすればいいのか。それは簡単だ。少女が僕に見返りを求めさせればいいだけの話だよ。簡単だろ?見返りっていうのはね、何かしてくれるという期待と何もしてくれないという不審の一体だ。だから期待を持たせれば僕の勝ち。
 そのまま一緒にベルム広場まで来て探した。いや探す振りをした。そして少女にいったんだ。もしかして君のお母さんはあの人では?と。そうすると少女は僕に始めて笑顔を見せた。それからは簡単だよね。「僕は少女の素性を知っていた」んだから、頭の知識を垂れ流せばいいんだから。
 それで少し気安くなって、ペンダントは僕が探すから、お使いを済ませておうちに帰りな、といった。そのまま少女と一緒に屋敷ばかり立つ高級住宅地区の北区ベッセンまでついていって門扉の前で明日会う予定をした。ペンダントを渡すから。
 そう、ここでもう僕はペンダントを持っていたのさ。少女になぜ渡さないかは、当然ご両親に渡すからだよ。
 君はどこにペンダントがあったのか首を捻っているだろうが、上記に記したように一応ヒントは書いておいた。
 正解はそのご両親と一緒にとった写真と一緒に送るよ。
 君はまたは正解できるといいのだろうけれどね。


 そうそう。今度僕に送るラヴレターは少し工夫するといい。









                                                ケイト・ドネッド